ダブルオードラマCD第一弾・第二弾

 もうすぐセカンドシーズン放映ですね! 深夜四時とか仕事あんのに起きてられねーから、総集編は観ないけどな!
 第二期が始まる前にと、類語辞典講談社の厚いやつ)といっしょに購入してきました。

 ドラマCD第一弾・ギャグ。300年前の風俗に詳しい300年後の人々、なぜか混じるジョジョネタパロ。そしてマイスターが壊れすぎ。OPが終わってからの刹那の第一声からして、中の人らしいと言えばらしい感じに(なんであの疑似人格!)。
刹那「ちょり〜っす〜☆」
グラハム「ちょりーっす」
オマケ「ちょりっす」

 なんかどんどん広がっていくし。
 ストーリー自体は、テロからの要人警護のため、沙慈とルイスの学校へ刹那が潜入するが、なぜかそこにグラハムやビリーがいたり、他のマイスターも次々に派遣されて……という内容。沙慈が刹那と初対面なんですが、本編とここで既に矛盾が起きている。まあ落ちがあれなので。
 だがそんなことより、グラハム最強伝説に全てが尽きた内容。
教師グラハム「諸君! 朝の挨拶、すなわちおはようという言葉を、謹んで贈らせてもらおう」
沙慈「おはようございます、ハム先生」
ハム「既に私は、挨拶をした」

 ここまでは普通(エーカー基準)だったが、その後がもうおかしかった。
 教師なのに軍人と自己紹介したりな。趣味=ガンダムってガンプラか。戦闘って何と戦うんだ。そしてそれを生暖かく見守るビリーの図。あげくホモキャラ断言。しかしこの挨拶、ハムは本編でも普通にやってそうですね。
刹那『それにしては、妙に板についている』
 ミッション全力投球がゆえ、平気で女装もするティエリア(神谷さん裏声)。なぜかマイスター同士はテレパシーで会話しているんですが、これはアイコンタクトでもしてたんでしょうか?
グラハム「私は君(ティエリア)の着任を、どうでもいいことと考えている。勝手に学び、勝手に生き、そして勝手に死ぬがいい」
ティエリアごきげんようv」
ビリー「言い過ぎだよ、ハム先生」

 だめだこの教師。
グラハム「私の否定を拒むな!」
 無茶苦茶やし。
ティエリア「どうやら、美少女設定を強めすぎたようだ」
刹那「自慢に聞こえる」

 そして三人目の人材・アレルヤ投入。あっさり催眠術でハレルヤ召喚。本編より五割り増しぐらいでバカになっています(つか「穏やかさを信条としている」って自分で言うのか、アレルヤ)。出てくるなり21世紀の事例を引用して分身を罵倒するハレルヤ。
 シャバってあんた……(刹那「刑務所から出所したての犯罪者のようだ」)。
ハレルヤ「そうさ、俺がなりきるのは、喧嘩の中の喧嘩王、喧嘩番長だっ!!
刹那「頼もしいな」

 戦闘用に改造された人間の本能かしら。
 つうか第二人格にも普通はおよばないぞ、催眠術(実は催眠術にかけられて自分をハレルヤと思い込んだアレルヤだったりしてな)。ともかくハレルヤは、ルイスを襲って古典的なピンチを演出する役目を仰せつかりました。
ハレルヤ「俺は生きるぜ、他人の生き血を啜ってでもな!」
沙慈「そんな状況じゃないです!」

 さりげにルイスんっちって、怖いんですね(「凄い人たち雇ってエグイことを」って黒い)。
 そして助けに現れたのは、ハム先生。
グラハム「その通りだ。私はKY、つまり空気が読めず、すこぶる調子に乗っている。なおかつ我慢弱く、人の話を聞こうともしない。俗に言う嫌われ者だ!」
沙慈「そこまで言う?」

 そして繋がるジョジョネタ。
ハレルヤ「鏡見たことあんのかメタボ!」
グラハム「ゲームに夢中で見たことはない!」

 それ、もしかして中の人のことか?(ちなみに、作中でハムの部屋はゲームに埋まっています)
ビリー「さっ、ここは自分に酔っているハム先生にまかせて立ち去ろう。知り合いだと思われても困るからね」
 その後に続く刹那とティエリアがかわす会話の背景で、ハムにぼこられまくるハレルヤ。「とどめを刺す」と言っていましたが、一発じゃ済まないんですねー。しかもこのハム、よく聞くと「ハワードの仇! ダリルの仇! ??*1の仇! ジョシュアの仇! 藤原啓治のぶん! (石塚)運昇さんのぶん! ちょりーっす! そしてこれは、私のぶん!」と言っています。
アレルヤ「脚本家の、いや、世界の悪意が見えるよね」
ティエリア「どちらかというと、善意にやられたわけだが」

 強化改造されたアレルヤもぼろぼろ。このCDドラマのハムは理不尽に強いです。
グラハム「すまない……。欲望が体の端からにじみ出てしまったようだ」
 グラハム最低www。「求めている人がいる」って、購買者層を意識していますね!
 そしてハムに襲われる刹那のもとに現れる、天の助け。
ロックオン「お父さん、そんなふしだらな真似許しませんよッッッ」
刹那「何を勘違いしている!?」
グラハム「私は間違ったままでいい……!」
刹那「黙ってろっっ!

 こんな駄目大人に挟まれた刹那が可哀想すぎた一シーン。
 アレルヤはボコられたダメージが回復していないのか、連絡を取っても「体が……痛いよ……」としか返せません。心配されることもなくスルーされているあたり、いと哀れ。
 とりあえず物語はクライマックスに向かい、誘拐されたルイスと沙慈をハムが救出する流れに。って、もうグラハム主人公です。とどめでやり過ぎるのはお約束か。……エムスワッドって逮捕権あるの。「ハムチョップ」「ハムパンチ」「ハム仮面参上」、あげくフラッグでご帰宅。自由すぎです。まあ、刹那には「得体のしれない変態(アレルヤにとっては「もの凄い変態」)」と認識されていましたが。つーか……ヴェーダに介入するグラハム……(ヴァーチェを乗り回すグラハムも凄い見たかった感じですが)。
 最後までハムで〆。なんか声優コメンタリーで、中の人だけ三回ぐらい取り直しになっとるしっ。


■CDドラマ・エクストラ『ハレルヤの日』
 CDドラマ第一弾・第二弾を通して出番の少ないアレルヤ(出ていてもほとんどハレルヤ)な彼だからか、わざわざこんなボーナスがっ。……まあ結局はハレルヤが出張るんですが。で、「ハレルヤの日」とは、年に一度、ハレルヤがアレルヤの意識を押さえつけて羽根を伸ばす期間(数日ほどらしい)のこと。
(OP)脳量子波施工手術……? 「せこう」って聞こえたけど、そういうものなんか、あれ。
ティエリア「何という不遜な男だ。気に入らないな」
ロックオン「同族嫌悪ってやつか?」

 現れるハレルヤ、当然態度最悪なので反感買いまくりです。ミッションプランにも文句をつけ、やって来たスメラギさんにも喧嘩を売ります。ところが、二秒とかからず戦術予報士陥落。ロックオンは「お子ちゃまにはまだ早い」的反応で刹那の質問を遮っていますが、何があったんだろう……。ピンクな内容よりは、むしろ脳量子波洗脳とか考えるほうが楽しいな。
 ナドレのことをハレルヤが知っているので、一応10話よりは後のようですね、時間軸。
 そしてとばっちりを受けるのはアレルヤ。なんか全員さんざんなことになったらしい。エクシアを傷つけたって……ガンダム同士で喧嘩でもしたんだろうか、奴は。おかげで他の面々がすっかりアレルヤに冷たくなり……。ティエリアは殺意すら抱いているし。
 同一人物だけど同一人格じゃないから、彼を責めても無駄なんだけどねえ。一応みんなは別人格とは分かっていても、結局彼を責めるわけでー。こういうトラブルがあるから、多重人格は治療しないといけないのよね。記憶も共有できてないし(ん? ハレルヤが出ていた間、アレルヤは記憶に数日分の空白ができるはずだが、自分ではまだ気づいていなかったんだろうか?)。
 最後の「人でなしだあ!」は予想がついたんですが、その後に続くツッコミは腹筋にきました。
 しかし、アレルヤが本編で10話以降ハブ気味だったのって、まさかこーゆー事情があったからじゃないでしょうな(笑)。


 ドラマCD第二弾・シリアス。今回はCB側とユニオン側の二本立てになっています。
 この調子でCB&人革、CB&AEUドラマCDも出るんでしょうか。AEUは人選的にコーラ独壇場のギャグシナリオしか想像出来ませんが。アレルヤの機関脱走も、本編での描写によっては、こっちで補完されたりもするのかしら。


■天使降臨
 本編より二年前、刹那がやってきたころの話。アレルヤの出番がとことん少ない(ハレルヤもいない)。
 刹那を認められないティエリアガンダムで模擬戦をすることに。スメラギさんがやけにノリノリで進行させます。Gガンダムとか好きなのね……。意外と刹那と話が合うんじゃないのかこの人。
 模擬戦自体はカットされていて、とりあえず戦闘力はティエリアが認めることになったのですが、ここで伏線。
 刹那がマイスターに選ばれたのは特別な理由があったそうですが、直前までマイスター候補に刹那は挙げられていなかったそうです(アレルヤラッセエクシアのマイスターに選ばれると思っていた。ラッセかわいそ)。
 Oガンダムの目撃者=刹那で、Oガンダムのマイスター=リボンズなら、リボがヴェーダに刹那のデータをねじ込んだってことですかね。結局アレハンドロは刹那にやられたんだし。さてさて。
 ちなみに、「エクシアに装備されている実体剣は対ガンダムの切り札」という、本編で回想に出たシーンが登場します。ただ、アニメでは格納庫(背景にエクシア)でロックオンと刹那が会話していたのに、CD本編では刹那の私室で会話しているという矛盾が。後述のグラハムスペシャルと合わせて、ミスなのかしら。
 ……あと、キュリオスのカニバサミも実体剣だっとような気が。


■ユニオンフラッグ
 ダリル・ハブられるの巻。ハワードは作中以前よりグラハムと知り合っていたみたいだけど、ダリルはこれより後の出会いなんでしょうか。ジョシュアはともかく、ユニオン組で彼だけ放置。
 テストパイロット時代(階級は少尉。ラストで中尉に昇進)のグラハムと、本編でちょっと匂わされていた「(フラッグの)性能実験中の事故」について語る一本。グラハムの師匠だという、えらく渋い軍人スレッグ・スレーチャー少佐が登場します。
 CDドラマ初のオリキャラですが、この人本編にも出るんでしょうか。グラハムの過去は、本編でちょっと見せたんだから、このへんのエピソードもちゃんとやってくれないとね。
 フラッグって教授とビリー(とアイリス社)の開発だったんですね。そしてそのテストパイロットして、初乗りで軽く空中変形をこなし、教授たちから「君いま凄いことやったんだよ」と言われて「え、そうだったの?」となるグラハムが恐ろしい。お前その技、生と死の中の極限で開眼したとかじゃなかったのかよ!(小説版一巻参照) メディアミックスの弊害かしら。
 空中変形技グラハム・マニューバ。それは後の歴史にまで残る名前(プラモの説明より)。
 でも教授たちは「これはグラハムにしかできないスペシャルな技だ!」と言い切り、ビリーによってグラハム・スペシャルの名が与えられました。独り言でも多用するぐらい、気に入られたようで。
 天使降臨編はスメラギさんのはっちゃけぶりで多少はクスリとできる部分があったのですが、こちらはドシリアスまっしぐら。コメンタリーで教授が一発かましてくれましたが、渋み路線ですね。

*1:聞き取れなかった