第15話『折れた翼』

 プレステ2でガンダム00のゲームが出るそうです。アレルヤの説明が、00初心者向けにネタバレ防止なのか「超人機関で鍛え上げられた」ってなってるんですが……。機関の名前出すなら、超兵の被験体とか人体実験とか言っちゃっていいような気も。

 前回の準備期間を経て、いよいよ連合軍が行動開始です。
セルゲイ「まさかな……ユニオンやAEUと手を組むことになろうとはな」
 セルゲイ中佐も、三国が組む事態には驚きを隠せません。今まで敵通しだったんですし。そこまでガンダムが脅威になろうとは……ね。そしてそれこそが、ソレスタル・ビーイングのもくろみ通りなのでしょう。
 てなわけで、決戦の地に選ばれたタクラマカン砂漠では、宇宙で人革が行った鹵獲作戦での有効性からか、双方向通信システムが大量にばらまかれることになりました。……CB側、この対抗手段にあまり対策とか取りませんよね。まあ、GN粒子の特性なんだから、どう対処したらいいのか分かりませんけどさ。
カティ『少尉、機体の防塵状況はどうか』
コーラ「順調そのものです大佐! 見ていてください、必ずや」
カティ『無理だな』
コーラ「まだ何も言ってませんよ!」

 人革パートからAEUパート。コーラはやっぱりお笑い担当。
グラハム「──部隊総数52、参加MS、832機。卑怯者と罵られようとも……。軍の決定には従わせてもらうぞ、ガンダム!」
 AEUの次はユニオンパート。832÷52で一部隊につき16機のMSがある計算になりますね。オバフラ隊は15名(フラッグ15機)ですから、まあ多少偏りはあるにしても。にしてもハムは几帳面な人だな。つかやけに細かい名称とか数字とか覚えてんのな。
 てな具合にOPは終了し、本編へ。
 ママが帰って寂しいルイスは、「物理的に慰めて」と、平気で12万もの指輪(しかもブランドものらしい)を沙慈におねだりします。まあそんな二人はさておき、注目すべきは絹江ねえさん。「今頃、1000機近いMSが大演習をやっているというのに」という後輩に対し、「あっちが異常なのよ」と言うのが印象深いです。異常、か。さて平和が異常なのか、戦争が異常なのか……病気と健康の違いっつーかねー。
 話から浮いている沙慈ルイパートから、絹江姉さんをつなぎにしてマイスター側へ。まずはアレルヤとロックオンです。キュリオスに乗って移動するデュナメスがなんかシュール。つか、自力で飛べるんじゃなかったっけ?
 さて、今回のミッションの標的は、人革連の領土内(つまりタクラマカン砂漠)にある『濃縮ウラン埋設値』とゆー聞くからにヤヴェ場所に対して攻撃をしかけんとするテロリストの殲滅です。ああ、ロックオンがやりたそうな任務っすね。CB同様テロを察知していた人革連はそれを放置し、施設の破壊による被害よりもガンダム鹵獲による利益を優先しました。……現場のセルゲイ中佐は知らされてませんでしたけどね。あれ? でもAEUとユニオンは事前にガンダム鹵獲のため待機してたよな。対外的には演習ってことにして。…………あれ? 人革?
 いつものようにアンフがやられ役を果たしたところで、ガンダムへ襲いかかるミサイルの群れ! 群れ!
 ユニオンリアルドが上半身だけパージして自爆しましたね(パイロットは離脱)。こういう機能もあったのか……フラッグでもできるのかしら。ああ……またデュナメスの片足が。
 地上に降りたロックオンとアレルヤですが、攻撃に転じる間もなく、ティエレンの長射程砲の嵐に見舞われます。おお……デュナメスの狙撃機体にはどう考えても不要なシールドコートはともかく、キュリオスのシールドがちっこくて頼りない……(でも持ちこたえるんだからさすがガンダムっつーかこの世界のガンダムはやっぱりガンダニュウム合金製だったりしませんかイオリアさん)。
 ミッションが既に終わっているはずなのに帰還しないマイスターを心配するCBオペレーターたち。スメラギはプランB2(エクシアヴァーチェの投入)を口にします。そんなわけで指揮をとるカティ大佐のもとでは、出撃させてもらえないコーラが食ってかかってたりするんですが。
カティ「信用しろ。私がお前を男にしてやる」
 さて、コーラはこの台詞になにを妄想したでしょうか。
 プラン以降に伴い姿を現したエクシアヴァーチェ。さっそく発見されますが、報告に飛び去らんそとするリアルドは、たちまち刹那にボコにされました。ティエリアティエリアで「ヴァーチェ、離脱ルートを確保する」の一言で、地面をえぐるほどの鬼火力で砲をぶっぱなします。重々言われているが、お前、やりすぎ。しかしこれで順調にプランを開始できます。ティエリアは悠々とチャージに入りましたが、そこは連合軍。たちまち対応し、キュリオス&ロックオンに浴びせたように、エクシアヴァーチェにも雨あられのミサイルをプレゼンツ。たちまち二人は爆炎の中に消えていきました。
 作戦開始から二時間が経過。プランは既にB2からE5に以降……って、何するか知りませんけどさ。スメラギさんは超兵の来訪を予期していました。まあ11話とかで超人機関やアレルヤの因縁は知ったんでしょうけど。脳量子波とか対策なしなのは何でなんだろうな。このへん、本当に、作中で納得のいく説明されるのかしら。かしらかしらー。
 頭痛(ソーマ来訪チャイム)に苦しみだすアレルヤ。仲間を心配したいところですが、ハロは敵機接近を報告します。砂埃をあげて驀進するティエレンとタオツーがかっこいいですな。あと、ピンク色って実際に砂漠では迷彩になるそうですから、タオツーのこの色もあながち……的外れでは……ない……と……(でも監督いわく、「女の子だからね」で済ましていたような)。ああ、でも宇宙でもピンクなんだよな、タオツー。
 ソーマのタックルによりキュリオスは引き離され、デュナメスは単身、ティエレン部隊と戦闘に。物量作戦ゆえに可能な各個撃破作戦! ヴァーチェは一発バーストしちゃってまだチャージ中ですし、エクシア組も身動きがとれません。さあピンチだ。
 ゴスゴス遠慮会釈無くキュリオスに足かけ射撃するソーマタオツー。そこへ突然入る明らかに味方じゃないっぽい通信。
ハレルヤ『おい……名前は?』
ソーマ「通信!?」

 相手は正体不明のガンダムマイスターなんだから「まずお前が名乗れ」と返した方がいいような気もしますが、律儀に彼女は答えます。
ソーマ「超兵一号、ソーマ・ピーリス少尉だ!」
ハレルヤ「ソーマ・ピーリスか……いい名前だ。殺し甲斐がある!」

 そこでマリーと答えられたらどうするつもりだったんだお前は。昔の彼女じゃないと確認したかったのか、マリー=ソーマとアレルヤに気づかせたかったのか……。フリーダムハレルヤの行動は今だに謎が多くて困ります。とりあえず人革交替で頭痛は収まったので、さっそくシールドクローを食らわせますが、中佐率いるティエレン部隊が追いついてしまいました。ソーマとタイマンしたかったっぽいハレルヤは「つまんねえなあ」の一言でオヤスミ。明らかにこの状況では役に立つであろうほうがいなくなってしまいましたね。残されたアレルヤも困ってますよ。
 コーラサワーの出撃フラグが立ち、更に時間も経過。
アレルヤ「いつまで続くんだ、この攻撃は……」
ロックオン「メシぐらい食わせろって……」
ティエリアガンダムを渡すわけには……」
刹那「(はぁっ、はぁっ、はぁっ)……」

 出撃したときは朝だったはずがもう夜中。おのおの疲弊したマイスターたちに、いよいよ各国秘蔵のエースたちが襲いかかります。ソーマだけ真っ昼間から出撃していましたが、超人である彼女は長時間活動が可能らしいので無問題なのです。アレルヤもその点は状況が同じですが、一方的に脳量子波干渉による頭痛に苛まれるので、体力の削られ方はダンチです。哀れ。
 しかしそれを差し引いても、一応主人公のはずの刹那が一番疲れてんなー。
 ふいに止む砲撃。罠か? と思わなくもありませんが、このまま同じ場所にじっとしていても仕方がない。さっそく離脱するエクシアヴァーチェですが、そこへ早速コーラサワーがやってきます。……ん、イナクトってフラッグと違って空中変形可能なのか(フラッグのあれはパイロットの技量で無理矢理やるものだし。カスタム前のグラハム機って関節ガタガタになってそうでやーね)。そしてアザディスタン編でのハムvsロックオンのごとく、ヴァーチェのビームをかわすコーラサワー。そんな、炭酸なのに撃墜されないなんて!
 どう考えてもチンピラ台詞のコーラに命令され、ヘリオン部隊がヴァーチェに襲いかかります。なんかシールドみたいなのもって取り囲むんですが、この兵器ってどっかで解説されていましたっけかねえ。プラズマなのかこれ。
 一方のアレルヤは、頭痛がよほど堪えたのでしょう、ろくに交戦することもなくバタンキュー。頭痛で役立たずコンボは悲しいのう……。
 デュナメスのもとへはグラハム率いるオーバーフラッグ隊が向かっていました。「コマンダー、目標を視認」って、ああこいつも指揮官だったんだなと今更のように思いますね。今まで独断行動とかばっかだったし(エクシアとの初戦とか、軍法会議覚悟の出撃だったもんな)。
 そんでもって、そんなワガママグラハムとはたぶん我の強さでタメを張りそうなジョシュアがさっそくやらかしました。彼も歳を取って丸くなればグラハムのようになったのかもしれませんね。ガンダムやMS萌の変態になったかはさておき。
ジョシュア「隊帳面してぇ!」
 いや、その人隊長だからと全国でどれだけの人が突っ込んだことでしょう。グラハムの空中変形技まで自ら披露し「いつまでも自分だけのものと思って!」と得意満面。お前ハム意識しすぎだ。額に汗かいているあたり、やっぱり変形技は楽ではないことがよく分かりますけど。しかしデュナメスは、冷静に右手でライフル・左手でピストル・バーン。
 集団である強みを生かす「組織」というものの、もっとも完成された形態である軍において、それを乱すものは即刻死あるのみなのです。いやーやっかい払いも早いわー。これでジョシュアが生きていたら、毎回命令違反してダリルやハワードと対立して最後にグラハムとガチンコ対決するような、楽しいユニオン展開が待っていたのかもしれませんが、戦場は無情でした。さらば、ジョシュア。過去の回想かなんかで再登場を期待する。
 ジョシュア死亡にたいするどうこうより、グラハムは戦場の判断を優先します。さっくり体制を立て直し、デュナメスに突撃!
グラハム「抱きしめたいな、ガンダム!」
 コーラもそうでしたが、ガンダムであればエクシアやのうてもええんですな。ちょい残念。
グラハム「まさに、眠り姫だ……」
 デュナメスをわしづかみしてご満悦のグラハム・エーカー上級大尉どっからその語彙選択が出てくるんだよ。
スメラギ「消えていく……、ガンダムマイスターの命が」
 さりげなく見捨てようとしてないですかスメラギさん!
 ビリーからの情報を利用するのが嫌だって人情は分からなくもないが、ビリー>マイスター? 作戦開始からこんだけ長時間経ってりゃ、そら死亡なり鹵獲なり想像はつくとしても、事前にこうなることはある程度分かっていたのに手をこまねいていたってのはどうだ。やっぱCBには軍人、戦争してるって覚悟がたりねーわ。装備は凄いけど人的なほうがアレだし。
 さて、一人鹵獲作戦からハブられた刹那ですが、彼にはアリーがお相手します。ジョロウグモのよーな巨大MA『アグリッサ』に捕らえられ、必殺のプラズマフィールドが炸裂。脳量子波干渉の頭痛に苦しむアレルヤもかくやという表情で絶叫しますが、やっぱジュール熱で火傷とかするんですかね。機体だけ残して蒸発ってのがよく分かりませんけれど。
 その窮地を救ったのは、赤い粒子を流す謎のMSでした。しかも女パイロット(くぎゅくぎゅくぎゅくぎゅくぎゅ)。
 普通に新型機投入でマイスター最大のピンチが覆されそうなところで、次回へ続きます。