二期七話『再会と離別と』


 まずは一言。
 ミン中尉はっっ!?
 いやね、セルゲイがちゃんとガンダムにやられてった部下のこと口にしてくれたよ。くれたけどね、別に悪いことしたわけでもないのに、特別たっぷりなぶり殺されたミン中尉の立場は!? あの人今回回想か何かでちょっと出ると思ってたのにー。
 一期のころは、ミン中尉殺害はソーマとの和解フラグを折るための布石だと思ってましたわよ……。あげくにいきなりソーマ(マリー)とチョメチョメっすよ、沙慈ルイの先いっちゃいましたよ。予告でホホ染めて、超兵カップル可愛いなおい! だがこれは持ち上げてさらに突き落とす予感大。
 ふう……まあ落ち着いた? ところで順を追って感想を。
 前回のヒキからアバンは沙慈。前のひろし詐欺と同じで、使い回しかと思ったらちゃんとOPの前に続きがあってよかった。
 沙慈がちゃんと撃った瞬間を移さずにルイス撃っているから、そんな気はしましたが、やはり撃ったのはおやっさんラッセもちゃんと回避してるなー。機体に刺さった後、ボコボコするあれ(名前知らない)はロックオンやラッセも使っていたような。ルイスを庇うアンドレイの盾がちょっとかっこいい。
 ブシドーvs刹那。トランザム歓喜
ブシドー「これとやりたかった!」
 はしゃぎ過ぎだよマスクドハム。だがおやっさんに禁止されていたのに使ったりするものだから、プスンプスンとツインドライブ故障。せいぜいブシドーアヘッドの片腕もっていっただけでした。おかげでダブルオーは潮水につかるはめに。
ブシドー「機体が万全ではなかったとは……。ならば斬る価値もなし!」
 そしてまたも戦線離脱。おまえそればっかだな! アロウズの人からも、「勝手すぎる!」とクレームが飛びましたが、それすらも「聞く耳もたん!」と一言で終了。なんというワンマンアーミー、絶対仲間になりたくないですw
 そして墜落するアレルヤソーマ機。アリオスでソーマアヘッド掴んで「もう離さない」と言うアレルヤがなんか怖いぞ。二人が墜落して間もなく、刹那の救援にライルとティエリアが駆けつけ応戦。ほどなくしてスメラギさんが起きたので撤退に。「戦術が変わった!」って、カティさんはスメラギセンサーでも二期から搭載したんでしょうか。
 そういやビリーからクジョウ=スメラギがCBにいるって話は入ってないのか? カティさんのところに情報が行ってないだけの可能性もありますが、それにしたってなー。刹那がライルがカタロンの構成員ってことを黙っているのと同様、00のキャラは余計なことをしゃべったり、大事なことを黙っていたりしすぎだと思います! 反省しなさい! で、確かちびフィギュアのビリーにパイスーヘルメットがついてたみたいですが、やっこさんもパイロットになるんでせうか?
 さてCB、アロウズ、正規軍がさっそく二人の捜索を開始しました。セルゲイが正規軍パイスー着てたんですが、デザインが一期CBのものに似ているような(おもに背中が)。四年前のアレルヤ捕虜で、ひっぺがしたパイスーから使える技術でも取ったのかね。CBのパイスーが特別優れているような話は聞いたこたないが。
 ソーマを一生懸命探すルイス。初対面から脳量子波なる電波を理由に、いきなり踏み込んだことを言われたルイスですが、常時メランコリーなせいかその言葉は彼女には響いていたもよう。またガンダム……か。恨み骨髄だなあ。
 しかしアロウズは超兵という貴重な存在でもあるソーマ捜索をさっさと打ち切り、あとは正規軍(セルゲイ)にまかせてしまいました。あ、矢尾さん今回出番これだけか。
 さて墜落した二人はといえば。
 コクピットから出て対峙するアレルヤとソーマ、まずは格闘。つーても殴りかかるソーマと、避けるだけのアレルヤでしたが。マウントポジションを取るものの、マリーと呼びかける彼の声でソーマは気絶。起きたときにはテントの中で(MSに積んでるのか)、人格はソーマからマリーに入れ替わっていました。えー!
 ソーマに対してもっとこう、超人機関がいかに非道な組織だったかをアレルヤが教えつつ(そして超人機関での実験の様子や、脱出劇を回想)、徐々にマリーとしての記憶を取り戻すとか、そういう段階踏みを期待していたのですが……。そんな「スイッチ入った」みたいにあっさり終わるとはなあ。うーん、作画はよかったけど、これは期待しすぎたのか? 正直アレルヤに色々と都合良すぎで微妙です。後から突き落とす布石としか思えないなあ。ぬううん。
 で、待ってましたの脱出劇回想。……えと、「追っ手」の存在とか出てないけど、これは小説版での補完のみってことですかね? さりげに子ハレルヤとか描き直されていていいですのう。マリーを連れて行かなかったのは、まあ難しいだろうか仕方ないとして、被験体の子らってみんなして武器もって脱走していたのね。小説での回想だと、見つからないようこっそり抜け出して船を動かしましたって感じだったのですが。
 アレルヤの手を取り、「神よ、感謝します」と言うマリーはこれなんて聖女キュア。あの生い立ちで、どこから信仰というものを学んだのでしょうか。「五感を失い、脳量子波で泣き叫ぶしかなかった」ってのはウッと来ますが。で、それに反応して現われたのがアレルヤ。ソーマ視点での子アレルヤはほとんど一カット一カットでしたが、あのころからこのぐらいラブラブだったんですかね。
 もはや一緒にいるだけで幸せ、な二人ですが、以前からカポー疑惑のあった人の片割れ・マリナはまたも絶望のどんぞこへたたき落とされていました。なんのかんので無事次の支部へたどりついたカタロン勢ですが、なんと連邦の介入でアザディスタンに新政権が樹立されることに。でもって中東は解体・再編・アザディスタン滅亡。うわーぉ。姫様、がっくり。
 そしてソーマとアレルヤをセルゲイが発見し、「お嬢さんをぼくにください!」展開へ。
 五年も前のことなのに、五話の人命救助と、ガンダムパイロットの声を覚えているセルゲイは凄い(そういえば、アレルヤが捕虜になった後も全然顔合わせしていないんですね。カティさんも引き渡しただけだし)。それに対して礼を言うのは律儀ですが、ガンダムとの交戦で大勢の部下を失ったことも忘れてはいません(そしてここでミン中尉のシーンが流れてくれればよかったんだが…)。ま、当然ですよねー。
 そして銃を向けられたり撃ったりなんだりのやりとりの末、おとうさんの許可が出ました。
セルゲイ「ソーマ・ピーリス中尉は名誉の戦死を遂げた」
 やっぱそういう展開か!
マリー「私の中のピーリスが言っています。『あなたの娘になりたかった』」
 セルゲイに抱きつくマリー、一度はためらいながら、彼女を抱きしめるセルゲイ。うむ……やはりこの親子はいい。そして親子メモリアルの回想シーン突入、って、新挿入歌ここで使用か! アレソマの超兵ソングじゃなくて親子熊ソングじゃねえか! いいけど。
 父親公認で駆け落ちしてその場でキッス。それを発見するライル……やれやれ。ミレイナ、やっぱり「ハプティズムさん」って言うのね。彼女連れという言葉にトレミークルーが動揺しまくりで笑いましたが、ずいぶんアットホームな職場になりましたね。
 うーん、しかし自分としてはどうもマリー関連は座りが悪いなあ。施設破壊の時にマリーのことをちらとも思い出さなかったし、いまいち後付け感が強いってのがどうにも。ソーマ=マリーとくっつくよりも、ソーマと殺し愛宇宙的なものを期待していた一期がなつい。まあ、実験され改造されの少年期、拷問され尋問されの捕虜生活で、不遇にもほどがある奴だったので、アレルヤが幸せそうでよかったです。今は祝福しておきましょう(だって絶対後で落とされるだろー、これは)。
 さて、次はティエリアのターンですね。リジェネがあの格好で普通に訪ねてくるとは思わなかった。ええと……塩基配列0988? ティエリアもイノベーターと思えばいいんですかね。ついに一人称とかOPのカプセル(やっぱティエリアは実は三人いて、交代で起きてて、意識は一つになっているとか?)の謎、そしてイオリアの計画についれ諸々出てくるわけですな! これも楽しみだ。
 予告におっぱいのあるティエリアのようなものが見えましたが気のせいですか違いますか、ティエリア女装情報はマジだったのかよおい。ハム仮面といいドラマCDはさりげに二期予告含んでいるよね、やっぱ。