ときた洸一『機動戦士ガンダム00F』2

 だいぶ前に読了していたんですが、感想書かずに放置していたり。
 前の一巻読了直後は、「存在意義が分からない」とすらほざきましたが、時間を置くとじわじわと気に入ってきたりして。フォンは最初は引くんですが、何かいいじゃんという気になってくる、妙なクセがあります。さりげにフェレシュテがハーレム状態になっているんですが、今回はそれを自分から投げ出してしまいました。本誌じゃシャルとフォンが対決する方向になりつつありますが、さてはて。
 今回は前半二話ほどでアニメ本編と関連したエピソードが終了し、外伝オリジナル展開へ移行します。表紙のあんちゃんは、第三世代ガンダムのサポート機パイロットのヒクサー・フェルミ。裏表紙にはハナヨ(ガンダムマイスター874)のそっくりさん、ハナヤ(878)が。
 なんかサポートやていた当時(ガンダム00P)は、軽薄でお調子者で女好きという、おちゃらけた感じのキャラだったのですが、Fに登場するヒクサーはまるで別人のように物静か。
 ヴェーダと繋がって、フェレシュテからガンダムを奪ったり、世界を見るためあちらこちらへ移動したり。はたしてその目的は? シャルいわく「死んだはず」の彼がなぜ生きているのか? いやいやそれとも、あれは本当に「ヒクサー」なのか?
 もともとロリ担当が二人(ハナヨとシェリリン)もいたのに、そこで新たに加わってきた小悪魔系ロリ・ハナヤはヒクサーにアピールしまくっていますが、幼女に興味はないのか、ヒクサーは全然スルーしているのが笑える。でもロングコートの下は常時パイロットスーツってそれなんて変態。
 今回収録の七話は、ソレスタル・ビーイング壊滅の回なのですが、「コーラ生還の理由(フォンが邪魔だとコクピットを蹴った)」、「マイスターが誰か捕虜になったかも」、「ハナヨがティエリアと同じ存在?(「まだ幼い〜」発言)」など、連載時には随分注目の要素があったものです。特に、捕虜になったのはさあ誰だ! ってね。結果はやはり、大方の予想通りアレルヤでしたが。つーかティエリアって要するに=ハロなのかいな?
 あと、少しだけ若き日(15年前)のモレノとイアンが出てきて、巻末の資料集で解説が出ますけど、イアンさんはともかく、ドクターは言われないと同一人物とか分からんって!w 五年前にはすでにあの髪型だったけれど……いったい何がどうしてあのイケメンドクターが、妙ちきりんなマッシュルームカットになってしまったのか……おおおお。時間の流れもたいがい残酷だぜ!
 とりあえず、本編との関連はこれで薄くなったのですが、キャラ自体はなんのかんので気に入ったので、三巻も引き続き購入しようと思います。普段口では悪く言っていても、フォンが復活したらおもわず涙ぐむおっさんとかね。ハナヤに足蹴にされるおっさんとかね。太陽炉さえついていればママチャリでもOKらしいおっさんとかね(巻末四コマ)。おや、全部おっさんだ。