諫山創『進撃の巨人』4
それを見た者は この世界で一番の 自由を手に入れた者だ
- 作者: 諫山創
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/08
- メディア: コミック
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エレンゲリオンが復活して岩持ってくあたりまでは、いつものテンションだったんですけれどね。まあ、話全体としてはそろそろ回想も必要だったでしょうから、これは仕方のないところか。
あと、回想はてっきり次巻に持ち越されるかと思いきや、ちゃんと最後の方で終了して新展開への布石があったのが嬉しい。こういう引きがあると安心して続きを楽しみにできます。
回想編におけるもう一人の主役はジャンかな。ミカサへの失恋に対するリアクションが面白い。
いわゆる嫌な奴キャラだったんですが、回想編で赤カブ急上昇でしたよ。マルコとのエピソードは良い感じだったんですが、そこは『進撃』。回想の締めからして畳みかけにきます。
もう一人の注目株は、何と言ってもサシャ。編集からのテコ入れ指示でもあったのかというぐらい、これでもか! とお笑い担当になっています。彼女こんなに食い意地張ってたっけw
連載中にひたすら芋を食べるシーンがネットで流れていたけど、ここだけ見ると『進撃』が完全にただのギャグ漫画です。巨人に謝ってたシーンも抜き出すとギャグですがw
ジャンとサシャ以外にも各キャラが掘り下げられていった回想編。どう見ても後々のフラグですありがとうございました。案の定そうだったし。
巨人の吐瀉物とか、生け捕り巨人の図(全身釘)とかえげつないよ……。
しかし外伝のリヴァイ隊長強すぎませんかあれ。それに巨人掃討戦で榴弾が活躍していましたが、首のうしろの弱点設定はー?
とか設定に突っ込んでいたら、いつの間にか設定協力に小太刀さんと三輪さん(TRPG業界の方々、ラノベ『レンタルマギカ』でも設定協力。そして芝村系プレイヤーのエース)がいてお茶吹きそうになった。
そういえば、グリシャ(エレンパパ)の巨人化技術はオリジナルなのか盗んできたものなのか? 『超大型巨人』や『鎧の巨人(存在忘れてた…)』も人が変身したものという可能性が出てきましたね。
巨人の仕様はどう見ても人を殺すことを目的にした兵器ですし、なら同じ人間が作った可能性が高いわけで。壁のはるか向こうには、巨人を造った連中の世界が広がっているのかもしれない(まあ連載当初から言われていた話ですが)。
もちろん、そのへんの予想を裏切る展開を期待しています。
刊行ペースも早いし、これの次の話がもう雑誌で読める……と編集プッシュも凄い。ちょっと本気で本誌を買いたくなってきました。