二階堂ヒカル『オイレンシュピーゲル』3、大今良時『マルドゥック・スクランブル』4
二階堂ヒカル, 冲方丁『オイレンシュピーゲル』
- 作者: 二階堂ヒカル,冲方丁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/07
- メディア: コミック
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あとマクラーレン壊される副長の一連シーンもグッドなできばえでした。後はシュテファンのデザインが、副長とちとかぶり気味なのがどうにかなれば……。
何とか陽炎、夕霧のエピソードが三巻で全部まとまったなーと思ったらまだ続くようで驚いた。アンタレス事件やるのか、これは楽しみ。
一緒に始まったスプライトのほうが一巻で終わったのは残念ですなあ……あの作者とは別の人でやらないものか。というか、話が進むにつれリンクが強くなっていくけれど、そのへんはどうなるんだろう。
アンコールワットが切断されたのはギャグだと思っていたら、夕霧へのフォローになっているのは驚いた。
あと、陽炎の前に幼い陽炎と父様の幻影が出てくるのは、演出としてあまり好きじゃなかったんですが、あのシーンの陽炎の気持ちを表現するために苦心したんだろうなあということで納得。
女の子同士のやりとりはともかく、それ以外のハードタッチなシーンでは「作者が自分のものにしていない」ぎこちなさは前回から引き続き感じるんですが、それでも原作の良さを活かそうと頑張ってくれているのだなあと。なにやら上から目線なこと言ってますが、そんな感じでこれからも期待してます。
大今良時, 冲方丁『マルドゥック・スクランブル』4
僕はお母さんに捨てられた… でも…君やここのハカセ達は僕を必要としてくれたんだ
これからも必要と感じてくれるなら… 僕をまた歩けるようにしてくれるさ…
- 作者: 大今良時,冲方丁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/07
- メディア: コミック
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楽園侵入時のポーズもそうですが、「グランドなガーデン……ッ!!」に始まる言語センスの数々が面白い。死ぬ瞬間まで色々と魅せてくれる奴でした。
そもそも再登場したシーンでのウエイターとのやり取りや、ボイルドの背景でレストランの客が惨殺されている光景も、ギャグにしか見えないんだからもうどうしたものか。
さて、表紙にもいますが、トゥイードルディはバロットと並んでいると姉弟みたいな感じですね。
声と涙を取り戻すシーンとか、彼は短い登場で立派に存在意義を全うしていてくれて素敵。原作でも出番が少ない彼でしたが、いい感じにコミカライズされてくれました。
前回の外道バロットから一転、変化と前進を望む反省バロット。それでもボイルドに銃の撃ち真似をしてみせるのが何か可愛い。しかし怒っているドクターは静かに怒るタイプのようで怖いっす……。
次回いよいよカジノ編突入! ということで、これからがまだまだ正念場。さてどうなることか。
今回は番外編漫画もついているんですが、オリキャラ視点で幼い日のバロットと絡む構成なので、いまいち面白くないなあという感じ。番外編ならヴェロシティ関連やら、研究所時代やら色々見たいネタはあるんですけどねえ……あと、バンダースナッチ四コマとかw