えすのサカエ『未来日記』11

 てめえに泣く権利なんざねえんだよ……!!

 半年ぶりの新刊。前の話忘れておったよ……表紙の由乃、一巻の頃からずいぶん変わりましたね。内容が内容だけに当然ですが。
 今回は怒濤の展開の連続でした。ようやく「我妻由乃」の真実が明らかになり、これまでのキャラクターがばんばん死ぬハード展開も加速(あ、でも例のあの人は生きてましたね。作者好き過ぎでしょw)。
 カヲル秋瀬君ちょう頑張った。頑張りすぎて最後がホラーにデュラハってましたが、あれはどういう理屈なのだ……。あと探偵日記チートすぎ。
 キスについては見なかったことにしたい。ていうかこの人がなんでユッキーそんなに好きなのか、未だに分からないのですが。実は何か重要な秘密が隠されてたりするのか?
 そういうえばエロス方面も今回はてこ入れられてまして、まさかあんなに堂々とベッドイーンが書かれるとは思いませんでしたよええ。ていうかこいつら中学生でしたよね。
 ラスボスとなるのはおおかたの予想通りこの人ですな。いや、まだムルムルが残ってるけど。
 終盤の「同じ」につなげるためとはいえ、前半がユッキー最低すぎなのは痛かったか。でも嫌な奴ポジで三枚目キャラだった高坂が、まさかあんなに格好良くなるとは……!
 由乃についての真実、「襖の間」に残されていた血文字の「たすけて」の意味。中々テンションアップする暴露っぷりでここまで読んできて良かったという感じです。
 ……しかし死者蘇生は無理で時間跳躍はOKって基準の分からない万能さだな神様。
 いよいよ次回完結!