大今良時, 冲方丁『マルドゥック・スクランブル』3
もうすぐだ ウフコック
俺が その女の手からお前を… 救い出してやる
- 作者: 大今良時,冲方丁
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/15
- メディア: コミック
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怒濤の刊行ペースのせいか、二巻で懸念した作画の劣化が更に加速しているのが気になって仕方がない。頼むから次回あたりで持ち直してくれないものでしょうか。
一巻の絵が凄く好きだったのになあ……残念。
それはともかく、話は楽しかったです。
カバー折り返しのコメント「人気を落とすつもりで描け、と当時の担当に言われて描いた」そうで(あれ? 当時ってことは今は担当変わったの?)。
表紙からして畜産業者さんヒャッハー! でした。とにかくあの変態五人の絆っぷりが凄い。
「え〜んいじわる!」「ハハ ウソだよ! ほら食べな」「キャv いただきまーす!」
「競争だ!!」「キャッ 待って!」
「ミンティー坊やのいじわる! いじわる!」
このやりとりがすべて中年男二人のものって、おい正気か(全員)。
他にも干してあったパンティに大興奮のウェルとか、やりたい放題。前の巻でミディが原型とどめてないけど、こいつ面白いし好きだなーと思っていたら、他の皆もそんな感じだったという。
ちょっと(いや、かなり)畜産業者さんが好きになってしまいますね。
彼らがああなった経緯の過去とかもオリジナルで登場。原作も複数版が出たし、過去や解釈がいくつも存在するってのは、彼らのような存在にはふさわしいのかもしれません。
でもその後で、ケイルがいなくなって狂乱するミンティーが入って、ああこいつら変態殺人鬼なんだ、と再認識するわけですが。つーかお前ら、ひと思いに殺してやらなかったのか……。
そんな狂気も持ち合わせつつ、魅力的なキャラクターに仕上がった畜産業者ズを、外道と化したルーン=バロットが叩き潰す!
人を支配するのってこんな感じなんだ これってなんだか……
気ッ持ちイイ〜〜♡
これまで虐げられる側だった者が、圧倒的に他者を虐げる力を持つとどうなるか。きれい事をそぎ落とした生々しい衝動が炸裂します。
原作でもバロット怖ぇぇーって感じでしたが、こうして漫画で見てると完全に悪役ですね。実際、たまにこういう無邪気で邪悪な幼女敵っていますし。
全体的に今回のバロットは稚気に満ち満ちて、殴りに来たボイルドのほうが、まだ主人公っぽい。いや、ボイルドのことだからダークヒーローってほうが正確かな?
まあ一番のヒーローは颯爽と登場したドクターですけどね! 超ひさしぶり。
すぐボイルドにぼこられて倒れちゃったけど。ドクターがんばってたぜ! 銃苦手なのにな!
ともあれ、次回は楽園編ですね。雑誌掲載でのレストランで客を皆殺しにするミディはギャグにしか思えない。フレッシュは生肉やら新人やらいろいろ意味があるなあw
おっぱい! おっぱい! でフレッシーのデザインが確信犯であることが判明しました。