二階堂ヒカル, 冲方丁『オイレンシュピーゲル』2

オイレンシュピーゲル 2 (シリウスコミックス)

オイレンシュピーゲル 2 (シリウスコミックス)

 冲方丁シュピーゲル漫画版続編。今回は陽炎の話ですが、どうやら次回に続くようで残念です。
 相変わらずお色気出していますが、それよりは肌の露出と関わらない可愛さのほうがいいなあ。車中で毛布から出てさみーとか言ってる涼月とか。
 パンツとか太ももとかそんなに出されても……まあ原作からしてそういう狙いなんだから仕方ないか。広報部特製パンツとか。
 露出といえば、素っ裸ファーターのシルエットはインパクト強いw
”彼女”が分身として陽炎に語りかけるオリジナル演出は、最初微妙に思えましたが、隣で彼女の台詞を口にしてたり、終盤語りかけるシーンを見てまあいいかという気分になりました。
 なんつーか『ティスタ』(遠藤達哉)のティセと私みたいな状態だなあ。
 しかし、思うのはどうも原作に負けているんじゃないかということ。作者さん頑張っているなあとは思うし、絵もそれなりに描けているのだけれど。
 こう、元のシナリオと、漫画上で展開されるストーリーとがアンバランスというか。この作者が作れるタイプの話じゃないって感がひしひしと伝わってくる。
 本来のストーリーが持つ重さや深みが、構成や展開の妙と釣り合いとれてないって言う感じかなあ。
 まあ三巻も買いますよ。