和月伸宏『エンバーミング-THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-』4
エンバーミング―THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN― 4 (ジャンプコミックス)
- 作者: 和月伸宏
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/10/04
- メディア: コミック
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休載に次ぐ休載……掲載されても減りまくっているページ数……後から連載が始まった他作品にはコミックスの巻数を引き離され、おい本当に大丈夫か仕事してくれ、という感じ。
エンバーミングのためにSQ買い出したから、休載が続くとともに雑誌も買わなくなっちゃったなあ。この巻の最終話一つ前の後、予告なしで二連続休載したんですよね。ちょうどその時だった。
で、その後で載ったのがあの短いラストエピソードか……。
ジョン=ドゥがめちゃくちゃ盛り上がる登場してくれたんですけれど、そうした連載当時のあれこれを思うともやつくものがあって、素直に楽しめないのがとても残念。
言いたかないが、老害コースまっしぐらじゃない?
まあ今のSQ見てないから、連載がどうなっているかよく知らんので、またそちら確かめてみようとは思いますが、あまり期待できないかなあ。
そういえばこの頃、ゲームのキャラデザっつう仕事も入ってたような?
愚痴も長くなったところで、本編への感想。とりあえず切り裂きジャック編終了、そして新章開幕です。ついに来ましたね死体卿。
読み切りのヘタレからずいぶん格好良くなりました、顔同じなのに。しかもあれってヘタレる前から変態臭さとか小物臭さがあったけど、今回のはそれも無いし。
大食らいの人はまだ顔が出ないんですねー、ちょっと残念。
しかし話の都合とはいえ、あれが最初からクラブにいたなら、アシュヒトと姉御が墓場まで出向く必要なかったんじゃ……w マイク=ロフトが酷い狸だったということにしとこうか。
死体死体死体が欲しい! を見てると、伊藤計劃の未完作品『死者の帝国』を連想します。あれはフランケンシュタインがほんとにロボットって感じでしたな。
バラバラになって持ち運びされたり、ロケパン決めるヒューリーもたいがいロボでしたがwフレッシュゴーレム。
アバーライン警部はコメディリリーフに磨きをかけてきましたね。ヒューリーの正体を察しながらも人として接すると判断してくれたり、男を見せてくれるのもいい。
そしてかなり遅いけれど、主人公の能力判明&覚醒。
……ほんと何もかも進行が遅いなこのシリーズ。
ジャックはいい敵キャラだったと思います。中ボスくらいのキャラだけど、ヴァイオレットの話と絡んだり、むやみやたらにテンション高かったり。
彼の台詞が発するルビは、何となく矢尾一樹ボイスで再生されるw 二十話冒頭の一発目とか、ポーズがパピヨンなんですが、リバイバル混じってんのかな。
ジャックvsヒューリー、および覚醒ヒューリーのバトルは、墨絵見開きやら残像やら仮面が割れるやら、主人公強い! 敵も強い! と盛り上げるポイントを欠かさない。
こういうツボの押し方は、さすがジャンプの屋台骨を勤めた大御所です。だからこそ、もっとペース早くして欲しいのですけれど……。
逆に、ヒューリーがヴァイオレットに向けた励ましが、ほとんど助けになってないっぽいのが少年漫画から離れた感じでそれもまた良し。ジョンも出てきたし、ますますその辺が楽しそう。
だから楽しみたいのだけれど……うん。和月さん頑張って〜。