最近読んだ漫画、鉄風3、できそこないの物語4、コープスパーティ4
太田モアレ『鉄風』3
なんてロマンチックなんだろう!!
うん!! 頑張ろう!! 頑張って
あの子の笑顔を 潰してあげよう
- 作者: 太田モアレ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/07
- メディア: コミック
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私ががんばったら凄いんだから! と、屈折ヒール娘のようで、時々普通の女子っぽさも出す夏央がなんか好きだ。どうせ性格悪いし、と開き直ったりとか。
その一方で「痛くしてあげられなくてごめんね」とか獲物の狩り場を確認しておきたいとか、そんな一面もしっかりパンチ効かせて楽しい。紺谷さんとの師弟関係もよい。
夏央の初試合なんかもありましたが、久しぶりに強さを見せつけてくれて良かった。
が後半では、リンジィの試合に持って行かれた気が……圧倒的な壁として、以前立ちはだかってきますな。その後で出てきた本間選手は、美人っちゃ美人なんだろうけど、嫌な感じの顔つきだなあ。うん、やらしい。
やらしーといえば、我如古さんはどうしちゃったんだろう。あの先生がちといかれてるのは同意として、急に僕っ子&百合属性を発揮するとかあなた何やってんのと。
でも我如古さんは、這いつくばってひしりあげる姿が魅力的なのでこれからも頑張っていただきたい。
箱宮ケイ『できそこないの物語』4
世界をおもしろく!! じゃよ!!
- 作者: 箱宮ケイ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/08
- メディア: コミック
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ただ前半は再び、ジュジュとリィラの長いエピソードが入っているので、一応まとめに入ってはいたのでしょうか。リィラのジュジュ大好きっぷりがヒートアップしてて凄い。
というかリィラがなんでここまでジュジュを好きなのか、よく分からないのが本書の数少ない傷ではなかろーか。遺跡探索のあたりじゃもはやヤンデレ状態。
えーと……生まれたときの刷り込み? みたいな?>好きになった理由
あと、今回のオマケ劇場はいまいち物足りなさがあって残念。オバケの王国とか凄くよかったんですが。
最後はギュールギュルムがちょっとノヴァ博士っぽいこととか言って、魔法人形を作る理由とかを語り、締めに入ってくれました。
要約すると、「命をもてあそぶとか言うけれど、命なんてただの自然現象でそんな大層なもんじゃねーべ。生きることに意味なんてねーんだよ。だから自分でそれを見つけるんだよ!」的な。
ってのはいいとして、あの特殊能力の数々にはどういう意味があるんだろう……w
後書きで作者が言っている「絵本や童話の世界観と漫画の幸せな融合を目指そう」と言ってましたが、その試みは成功したと言って良い四冊だったと思います。
漫画でのこういう表現、雰囲気だと、グルグル後期の衛藤ヒロユキなんかを思い出しますが、こちらは一個一個のエピソードが繋がったり完結してたりで「お話」として粒がそろってる。
作者の次回作を楽しみに待ちたいと思います。
祁答院慎, 篠宮トシミ『コープスパーティー BloodCovered』4
コープスパーティー BloodCovered(4) (ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 祁答院慎,篠宮トシミ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/09/22
- メディア: コミック
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ようやく主人公らしい少年に視点が移ったかと思えば、状況はますます危機的に。
しかし由香、あれで中学生ってどうなんだろう……中一だとしても、どう見ても小学生、悪くすれば幼稚園生っぽい……。
裕也の変化は唐突すぎて、お札を破ったせいかと思いましたがあれはマジでああなのか。他の迷い込んだ人たちも壊れてきているし、あれもその影響だってことですかね。
森重が写メ撮っていたのは、前巻で引きずられて叩きつぶされた子の成れの果てか……。
とりあえず変態とか狂人が増えて、状況にまったく希望が見えないまま混迷の度合いが深まっていくばかりでした。大きく話が動いた感じはしないし、つなぎっぽい巻。
次を待つしかあるまいに。