最近読んだ漫画、ロボット残党兵4、戦闘要塞マスラオ(コミック)1・2、オイレンシュピーゲル(シリウスコミック)1

横尾公敏『ロボット残党兵―妄想戦記』4

妄想戦記ロボット残党兵 4 (リュウコミックス)

妄想戦記ロボット残党兵 4 (リュウコミックス)

 相変わらず真っ黒い画面が読み辛く、戦闘で何が起こっているのか分かりづらい。んだが、オイルと鋼の臭いがしてきそうな泥臭さがまた魅力。
 長かった島での戦闘がようやく決着がつき、爆弾人間だった優子ちゃんが意外な方向へ進み、そして服部がついに動き出す。
 妄想戦記と題されているように改変二次大戦物だったのだが、今回はさらに大胆な歴史改変へ進んでしまった。つかヒムラーお前何をw
(関係ないが最近ヒトラーのフィギュアが出たなあ。キャンバスつきが芸コマだが、ドイツなら真面目に逮捕されるブツ。鉤十字にモザイクついてるし)
 だんだん話やキャラについていけなくなりつつありますが、元秘密警察の森さんとか、今後の服部とか第三帝国全面戦争なんか色々気になるので注目していきたいです。

林トモアキ, 上田夢人、浅井蓮次『戦闘城塞マスラヲ』1、2

 …5社…? たかが…5社…だ…!
 馬鹿学生が…社会をなめるな…………!

 なぜかはまぞうでコミック版が見つからないのは何の罠か。
 仕方無いので商品紹介画像は原作で代用しました。
 就職のため上京したものの、犯罪的に悪い目つきのため面接すら拒否され三十四社立て続けに落ちたワープア男・川村ヒデオ。
 電子精霊っつーか妖怪コンピューターウィルスのウィル子(美少女)と出会ったことから、優勝者には世界を律する聖魔王となる権利を与えられる聖魔杯に参加することになるが……。
 トーナメント式のライトノベル。作者は書く物書く物すべて同一世界観というのが特徴の一つで、この作品にも前作お・り・が・みのキャラや組織(魔殺商会とか)が出演。
 前述のように主人公のヒデオは駄目駄目感満載で、人間と人外がパートナーを組んで参加する聖魔杯の中、戦闘力皆無のただの人間という最弱キャラです。
 しかしそんな彼には「目つきの悪さ」というそれまでの人生で足を引っ張り続けた凶器があった!
 人相だけじゃない、ハッタリと運と機転と口先でピンチをくぐりぬけるヒデオは大会初日からして優勝候補にまで上り詰める。そんな彼とウィル子のペアにはどんどんトラブルも舞い込んできて……。
 と、主人公の活躍が痛快に読める、お手本のような娯楽作品です。
 背景世界は一応現代日本ながら、神様っぽいのや精霊や魔法使いや勇者やら悪の組織やらがずらずら存在しており、何でもありなゲーム的ファンタジー世界。
 ぶっちゃけ原作は読んでねえんですが(なんかシリーズが二桁近く出て完結してたような)、終盤が凄く熱くて読んで良かった! とか評判のいいラノベで気になってました。
 漫画化されたので手を出してみたら結構楽しい。そのうち原作一気読みでもしようと思います。

二階堂ヒカル, 冲方丁オイレンシュピーゲル』1

オイレンシュピーゲル 1 (シリウスコミックス)

オイレンシュピーゲル 1 (シリウスコミックス)

 オイレン、二度目の漫画化。しかも現在連載続行中で、実にめでたい。
 以前の漫画化(曽我部さん)は一冊で一巻分の内容を消費する詰め込み方式でしたが、今回は一冊で一話分のエピソードに費やしている贅沢構成。
 まあ気持ちとしてはまだ書き込みが足りない気がせんでもないですが、漫画なんだしここまでやってくれたら文句を言うわけにもいくめえ。
 特に、絵で見る「這い続ける涼月」はインパクトがありますしね。腕の向きとかああいう形になっちゃうのかーとか、変色してんなー、とか。
 ……吹雪の脱衣シーンでマリア先生いなかったけれど、ちゃんと登場できるんだろうか。