読んだ漫画、死神様に最期のお願いを2、デッドマン・ワンダーランド8、断裁分離のクライムエッジ2
山口ミコト『死神様に最期のお願いを』2
死神様に最期のお願いを 2 (ガンガンコミックスJOKER)
- 作者: 山口ミコト
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/08/21
- メディア: コミック
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しかし……相変わらず死神の杜撰さが恐ろしい世界観だなあと思う。
今回は死神長というお偉いさんのねーちゃんが、主人公に見事言いくるめられ、主人公兄妹は助かるというのが前半の流れ。主人公頑張った、えらい。
が、対して死神がしょぼすぎる。主人公の策略はよく練られていてうまいなあと思うけれど、それにまんまと載せられしかもオタオタしていた死神長アヤメが凄い小物臭い。
死神のことがアブソリュートシステムって説明されていたけれど、その絶対的な存在がトップから末端までヒューマンエラーしまくりなのがこの話なわけで。
こんな世界じゃどんだけの死者が冤罪で地獄行きになっているか分かったもんじゃねえや。恐ろしすぎる。
……前回巻き込まれた自殺志願者(偽)は凄いとばっちりだったね。
まあそれはさておき、話は相変わらずサスペンスフルでいいです。有沢事件の被害者・白羽の「最期の願い」をかなえることになったけど、さてどうなることやら。
ラストのあれは「この主人公ならやりかねない」という気持ちと「でも次回ひっくり返されそう」という予感があって期待大。
色々と粗い作品だけど、ドンデン返しの連続で読者を楽しませてやるぜ! っていう気概が強くて良い。
片岡人生, 近藤一馬『デッドマン・ワンダーランド』8
――それ故 私だけいつも燃え残る
デッドマン・ワンダーランド (8) (角川コミックス・エース 138-15)
- 作者: 片岡 人生,近藤 一馬
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/08/26
- メディア: コミック
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ウズメの幻覚攻撃を食らう二人ですが、一度ガンタの洗礼を喰らった水名月が立ち上がり、チョップリンを引っ張っていく展開は、彼女の成長を示していていいですね。
同様にヒタラじいや千地さんの過去も明らかになっていくんですが、ここへきて「まとめて処理」した感が強いのは残念かなあ。
特に千地さんは最初に主人公と戦ったデッドマンで、良い兄貴的一面も見せたりしていたし。じいちゃん格好良すぎでいいんですけれどね。
円はまあ予想通りあちら側の人間でしたけれど、こういう裏返り方するとは思わなかった。精神的にイヤな捻れ方しているというか。ゴミ箱理論じゃ世界は良くならんぜよ。
で、あの飲み物ってこういうことだったのね。攻撃の理屈がちょいと無理くりな気がしますが、血が動く漫画だしまあいいや。
そしてガンタとシロのラブ度がマッハで止まらない。いよいよ次回、レチッドエッグと激突という雰囲気になって目が離せません。
緋鍵龍彦『断裁分離のクライムエッジ』2
断裁分離のクライムエッジ 2 (MFコミックス アライブシリーズ)
- 作者: 緋鍵龍彦
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/08/23
- メディア: コミック
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最後まで曲を聴くと死ぬっぽいピアノ、裁判官のルールブック、あと乗馬鞭と様々な殺害遺品(キリンググッズ)が登場。内、ちゃんと戦うのは最後のやつだけですが、さてさて。
やけに間抜けな婦人警官、敵に追われ逃げ回るヒロイン、今回の敵であるSMコンビといちいち描き方がエロい。特にあの警官、絞められたくて中嶋追ってなくね?
一方で今回のSMコンビは好きくねえなあ。SM嫌いじゃないけどこいつらのは面白くないや。主人公(超髪フェチは伊達じゃない)に枝毛言われてざまぁです。
主人公とヒロインは前回ラブラブだったわけですが、今回は男のほうが一方的に悩んで空回り気味になる時期に突入した模様。
前巻を見ていると、祝ちゃんがこんな無神経? な発言するかなという気もしましたが、まあそこはそれ。
しかし林間学校でさあ切るぞーとwktkする主人公がそろそろ変態臭く感じられてきた。いや変態は前回からですが、まだ多少理解が及ぶ範囲だったので。
今回一番可愛いのは病院坂妹だと思う。「ん。」って水差し出す所とか。