ののやまさき, 土屋計『エンマ』6
- 作者: ののやまさき,土屋計
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/04/30
- メディア: コミック
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今回は裏表紙でもあおられている通り、エンマ死す。えーそれじゃこの漫画どうなっちゃうのーって続きは別に心配してないんですけどね。予想通りさくっと行ったし。
でもナユタや楚江王、ますます影薄いなあ。転劫所なんて面白そうなのは出てきましたが、さてはて。周りに広げてあるのは地獄から届いた嘆願書でしょうか? 罪人たちの地蔵菩薩降臨を願う心も利用か。
冒頭、地獄で血文字とはいえ字を書けるような紙(あれも罪人の生皮だったりするんでしょうか)があって、しかも書いたやつがきちんと閻魔王の所まで届いたのにはびっくりしてましたw
今回もいつも通り骨抜きに行くんですが、初の前後編が登場するし、今回一度登場した人たちが次回でもまた出てくるようで、だんだんとエピソードの長編化が進むようになりましたね。
扶蘇と胡亥(前後編)
良い人に見えた皇帝ですが、わりとダメ人間だったような気が……。兄が死んでからやっと愛情に気付いてくれたまではいいんですが、その後がすげー責任転嫁ですからね。
それだけだと長い割に不満が残る話になっちゃうんですが、エンマの様々な変化が見れたのでトントン。
逃亡王アッバス
アッバスとシーリーンの親子が良い。よく知らんけれど、この逃亡王も歴史上の人物か物語の登場人物なんでしょうか。
国を治める者であるこの父子は、前回の兄弟とはまた対照的だなあ。
今回の話で、百年後に見に来て欲しいと頼まれ、それを自分からエンマに許す閻魔王も印象的。前は「余計なことしただろう!」って勝手に行ったエンマを怒ってみせたりしてたのに。
匣部(おりべ)高臣とその母
今巻は逃亡王編以外は、いまいち登場人物に肩入れできない話が多かった気がする。雪の日の回想シーンはいいんですが。
なんか次回も登場するらしいですよ。
ますます地蔵菩薩に似てきたエンマも何だか色っぽくなって、美人度アップです。ああ、またも次巻が待ち遠しい!