荘司雅彦, 松野時緒(漫画)『裁判の舞台裏』
- 作者: 荘司雅彦,松野時緒(漫画)
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/07/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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が……タイトルで「裁判の舞台裏」と言うから裁判をやっているのかと思ったら、メインは司法修習生の研修でした。ざんねーん。
内容はわりと初心者向け、なのかこれは。修習生の研修を通して、実際の弁護士や検察官のお仕事にさら〜っと触れていって終了。それが25p前後の漫画と、5p前後の解説を繰り返して進められます。
しかーし……漫画パートが色々と酷い。
絵があまり巧くないのもそうですが、メインキャラ三人が司法修習生(大学卒業している)ってわりに、幼稚すぎてどうにも。冗談やのうて喧嘩の罵り文句で「嘘つき罪」とか。作中でも言われているが、本当に小学生も言わない。
毎回毎回ギャグの寒さにいらん疲労を覚える内容でした……。
ストーリーもかなーり、うーん。
終盤に無理やり感動路線を持ってくるのは、まあ様式美のようなもんでそうが、その内容がかなり感動できなくてどうにもこうにも。無意味な交通事故もそうですが、朝倉さんチの家庭の事情が酷い。
(以下ネタバレ)
朝倉父子は実は血が繋がっていない。なぜなら朝倉父がかつて弁護していた依頼人が自殺しちゃったので、責任を感じた彼は残された奥さんと結婚し、当時幼かった朝倉Jrの義父になったのでした。ちゃんと愛し合いました。
でも彼には付き合っていた女性がいて、しかも妊娠させていたのです!
それで生まれたのがもう一人の主人公@弁護士志望。って、どうよ……。責任取るために結婚ってのもアレだし、そんな理由で夫婦になった相手と愛し合ったって浮気とかそのへん勘ぐりたくなるんだが、私の心が汚れているんでせうか。
この種の学習漫画にクオリティ求めても仕方ないんでしょうが、ちょっと色々あんまりだと思いました。
文章パートのコラムはまっとうに面白かったです。はい。