電撃の選評来た。

 四次落ちなので、編集さん五人分の選評。やっと来たよ……でも今週中に来てよかった。ご丁寧に「予定より発送が遅くなって申し訳ありません」って文が添えてある。
 スレでの報告によると「不備があったので再送させていただきました」って、もう一度選評が来た人もいるそうな(内容はまったく一緒だそうだが)。
 さて中身!
 まずは総合評価、これがまーB+、B+、B、B-、B+――すなわちまったくのB評価ww 最低評価のCはひとつも無かった代わりに、最高評価のAもひとつもありませんでした。
 せめてA取らないと四次選考を通過して、最終候補作に残れないわけねえ。
 ちなみに全体では、B+11個、B10個、B-3個でした。
 コメント欄は一律同じサイズですが、文章が長くなるほどフォントを縮めて突っ込む仕様。五つ目の選評だけやたらフォントでかくて短いのが気になったが、まあさておき。
 要約しますと「(設定などが)濃い・深い」「よい意味でこだわりが見える」「それだけに、確実に人を選ぶ」「だが読者への歩み寄りがまだまだ足りない」という感じに。
 なんっつーか、執筆して十一年間ずっと言われ続けている私の特徴そのものです!
 ここらへんはもう直らないんだろうなあ。あ、ただ「読者への歩み寄り」に関しては、今やっている新作でだいぶ解消されているようなので、ここだけは次回クリア出来るでしょう。
 それ以外の部分はちょっと無理というか……あのあたりをどうこうするのは、「頭」でやるには難しい。肌で分かるようになるまで、あと十年は必要なんじゃないかと。
 今それを矯正しようとしたら、かえって物語が生み出せなくなりそうだしね。ここが長所で短所という認識。だから、これをそのままにして、読者にもっと配慮した書き方を身に付けることで武器にしていきたい。
 しかしコメントのひとつに「ちょっと川上稔作品っぽいけど考えすぎ?」みたいなことが書いてあって笑いました。それは考えすぎっす! ぬえやは川上作品は都市シリーズを少々しか……(パンツァーポリスと、大阪とデトロイト。ホライゾンもクロニクルもノータッチ。電撃送るのにそれってどうよと思わんでもないが)。
 さて、それとは別に文章について「癖がある」と突っ込まれていたのは痛いところだなあ。「朗々とした文語体」のくだりは一応ほめ言葉と受け取っていいんだろうか。あと視点についての突っ込み、ここが一番の課題ですね。前の原子炉は一人称だったから、視点ブレとか一切なくて楽だったんだが。ふー。
 まあ何にせよ、とてもすばらしい選評でした。三次通過だからこんなに詳しいとかじゃなく、一〜二次通過でもコメントの丁寧さは変わらない(ただ数が違うだけで)。
 新人賞の評価シートってとりあえずアルファベットとかで採点して、機械出力的なコメントつけるばかりで、期待しててもやっぱり「まあこんなものか」で終わることばかりだったんですが……電撃は違いますね!
 こんなに読み応えある評価シートは初めてです。元から評判はよかったけれど「でも所詮評価シートだしなあ」とか思っていたので、実際に目にして驚愕。うーん、これは励みになる。
 とりあえずオールB状態だったということは、A評価=四次通過までもう一息というところですし、現在の執筆もバリバリがんばりたいと思います。ぬえやは確実に進歩していますよっ。