そうだ、ロリータ読もう。
これはひどい。
【文化】『ロリータ』作者ウラジーミル・ナボコフが死後に焼却してほしいと遺言していた未発表小説、英米で17日発売
頼むから故人の遺言ぐらいちゃんと守ってあげて! 生前、『ロリータ』を燃やそうとした作者を奥さんが止めたそうですが、相手が死んでいるからって勝手に出版せえへんでも……。
今回発表されることとなった遺稿は『The Original of Laura(ローラ)』という未完小説だそうですが、はたしてファンはどう思うものでしょう。下手に面白くても、絶対に続きは見れないって厳しいヨー。
逆に、今までの作品で積み上げてきた物を崩されるような内容になっているかもしれないし。
作者が生きているならまだ挽回の余地はあるけれど、それも無理ですしねえ。ロリータが代表作となった経緯からすると、ローラがまたナボコフの名作に躍り出る可能性もゼロじゃないかもしれないけれど(でもロリータは積読です私)。
とはいえ、「ロリータがナボコフの代表作」になったのは結果であって、自分の創作物に対して「これは見せられない」って判断が他人によって無視されてしまうのは哀しい。
生前だって100%自分の意志で出版に関われるかっつったら違うんだろうけれど、生者と死者の違いは大きい。
遺族は死後三十年間迷っていたそうですが、故人の遺志ってもっと尊重されるべきじゃね!? カフカ氏も可哀想に……(同じく遺言に逆らって遺稿を公開された人。リンク先の記事参照)。
……そういえばクレヨンしんちゃんも、遺稿が見つかったとかで数ヶ月連載引き延ばしらしいですね。あっちもこっちもお金の臭いがしますわあ。仕方ないといえば仕方ないが、その……祟りとか故人への畏敬とか、ねえ……。
当人が死亡したら自動的にHDDが初期化されるシステムってもう完成しているのかな?