今月の外伝

 今月で00V、00Pは最終回。Pは11/25に単行本四巻が出るそうですが、Vもそろそろ総集編やってくれませんかね。次回からは同雑誌で00V戦記、00Nが開始されますが、戦記はともかくNはどういう話になんのかなあ。

00P#25

模型板よりアイガンダム
 もう一度、ヒクサーに自分が死ぬ所を見せる訳にはいかない。
 グラーベ・ヴィオレントは二度死ぬの巻。グラーベ蘇生させたモレノさんまじぱねぇ! というか、医療関係のアクセス高いだけあって、イノベだって知っていたんですね。ますますヒクサーの立場ないやん。
 モレノさんによる治療風景がわりと描写されてましたが、この時代でもメスとか縫合とか外科手法やっているんですね。でもモレノさんの懸命の努力にもかかわらず、蘇生時間は約三十分。毒入り弾丸とかって用意周到だなあビサイド
「私は自分の肉体の状態をモニターできる」
 それはグラーベ固有の機能なのか戦闘型の標準なのか。脳が沸騰していても戦えるらしいから、MS乗るのはいいとして……あの「ないよりはマシ」ってぐらい小っこいラジエルのシールドがちゃんとビーム防いでいたのはびっくりw
 セファーのコンデンサーでラジエルと動かすも、稼働時間の短い機体と、残り寿命も少ないパイロット。
 けれど彼にはそれでも充分だった。ヘリオン三個小隊(12機)を46秒で撃墜したタイムアタックとか印象に残ってましたが、そうした経緯が踏まえられているんですね。
 特殊能力型イノベイド……そーいえばそんな分類もあったなあ。
 このタイプのイノベはビサイドが初ですね。能力はインストールとセーブ。前回、パイスーないからてっきりAIだと思ってたんですが、特殊能力でイメージを送信していたそうで。ちゃんと肉体あったんだ、こいつ……。
 でもってGNタンクには彼に限定的なパーソナルデータを書き込まれた分身、すなわちサブボディが乗っている。こいつらが戦闘後、人格とか上書きされて社会に放たれていますが、その一人がレイヴなわけですよね。
 ……なんで登録番号同じなのよ。塩基配列はともかく、一応個体としては別なんだから、番号が違うはずじゃ? 確認してみたけれど、やっぱり数字が同じだなあ。あと、ビサイドがわざわざ番号まで名乗った意味が分からん。
 もう一人のサブボディは、今後Iに出てくるのかなあ。にしても、アイガンダムを1ガンダムと表記されていると、ハヤナ初登場時のガンダム数詞思いだして、「いちガンダム」と読まざるをえない。
 戦闘後のもろもろの経緯は、ちゃちゃっと説明文だけで終了。ハナヨって自分からフェレシュテに志願したイメージだったんですが、ハロにぶっ込んでいたのは責任取らされての機能制限だったのね。
 そういえばFじゃ、違う場所に同時出現とかしなかったしな。シェリリンがつけてくれた新機能は、そのへんの制限を突破した感じ? とりあえず、単行本ではPからFへの諸々について書き下ろしとか期待したいですね。
 特にヒクサーとハヤナの出会いとか。
 つか、最後の所、ハヤナのボディについて特に触れられていないw 触れられていないといえば、冒頭でシャルがグラーベやルイードマレーネといった死んだ仲間思いだしているのに、ヒクサーだけすっ飛ばしているのよね。
 モレノさんの台詞からすると、ヒクサーがグラーベ殺して死んだ、って認識しているのかなあ。なんでシャルがヒクサー死んだと思っているのか分からなくなってきたんですが。だいたいヒクサー部屋に運んだの誰なのよ。
 あと、Fで「あんな小さいフィールドで受け止めるなんて」とかの、ヒクサー強かったよなくだりが結局フォローされず終わってしまいましたね。まあそのくらいの齟齬は愛嬌か。
 デルとレナードは、前回のあれが二人の最終回だったんですかね。もうちょっとフォロー欲しい気もしますが。

00I#04

 イノベイドって何なんですか?
 不老 記憶の消去 こんな仕組みの中でイノベイドは生かされている
 人知れず生まれ 短い人生を繰り返すだけの存在じゃないですか
 いやーやっと来たよツッコミが! と膝を打った今回。それでこそ主人公だぜレイヴくん。過去の日記で、主人公のモチベーションに納得がいかないーとかうだうだ書いていましたが、そのへんが解消されて安心です。
 欲を言えばもう数話早くして欲しかった感じですが、そこはさておき!
 イノベと人類の共存云々とか、イノベイターへの進化とか、映画にダイレクト? なネタも満載……。うぉう、ちょっと電波度が深まっている気がする。しかしモレノさんの弟子だけあって、ドクターは結構性善説論者なんですね。
 冒頭、悪夢にうなされるレイヴくんが何か愉快。00P最終回と内容がリンクしているんですが、ビサイドの顔の凶悪なことw(でも小物臭がするなあ。ってかあれで終わりなら普通に小物だよなあ)
 跳び起きた時の顔がもの凄いですが、金目になっているでよ……これがインストールの成果かー。
 しかしこのベッドはレイヴの自宅なのかヘルフィ邸なのか。前回からこっち昏睡しているブリュンも、あの格好のままドクターの所ですし(両親への連絡はどうなってんだろう)。とりあえず三人目の仲間はこれでゲット。
 ラーズのイノベハンティング。あの義眼接続狙撃は、空中のMSにまでヒットできるようです。ガンダムに向かって撃ち始めた時は正直アホかと思ったが、まさか当てるとはなー。
 その上百三十年前も、ナイフ一本で戦闘型(サングラス装着デヴァイン三人)に完勝。お前はなんだ、軍の特殊部隊にでもいたのか。片目によるハンデだけでも相当デカイはずなのになあ。非常識なスペックだ。
 しかし、いくら強くて処刑できなくても、一世紀以上放置はありえない。ヴェーダが本気になればどうとでもなりそうだし。それとも、一応警察の捜査の手が伸びないようにするのと一緒に、定期的に追撃したりしたのか。うーん。
 とりあえず奥さんはラーズが殺害していて(子供は?)、その前後でリンクが途絶した、と。赤ベイドの台詞からすると機能障害で脳量子波が使えなくなることはあるみたいですが。ラーズは一応脳量子波はあるみたいだしなあ。
 その脳量子波でイノベレーダーでも搭載しているのかと思ってたんですが、この人「顔」でイノベを識別しているんですよね。だから殺すタイプにも偏りがあるけれど、……確実に他人の空似を巻き添えにしてそうでイヤン。
 ドクターの解説からすると、奥さんを殺す少し前から、イノベの存在と複数のタイプを知ったようですが。何があったんだか。
 しかし被害者の写真がずらっと出ましたが、何型かよく分からないのも混じってますね。ヒリングにそっくりなのとか分かりやすいのもいますが。……つーかフリンチ氏って0666だったんだ。
 ラーズの次のターゲットがカタロンにいるので、そちらでラーズを待ち構えるべく出発するドクター。
 今も国境なき医師団には所属していたんですね。でもこのカタロン、内装とかアニメ本編と同じですが、ユニオンだかAEUだかから一気に中東まで飛んだんでしょうか。距離の概念が激しく適当なのは、毎度のことといえば毎度のことかもしんない。
 887型イノベが一ページまるまる使って出ましたが、これは後でストーリーに関わるのかなあ。
 まさかハヤナの中身が違ったわけじゃなかろうし。とりえず塩基配列ガンプラの金型みたいなもんだとすれば、874用にボディ造ったから、その時の金型を再利用してバリエーション増やそうってことだったのかと。
 さてさて、個人的に今月最大のサプライズは、スルー・スルーズ姐さん。テリシラ先生の同型(♀)。
 今まで自分が人間じゃなかろーが不老だろーが記憶処理うんぬんがあろーが、オトナの余裕ぶっこき続けてきたテリシラですが、さすがに異性の同型を前にしては冷静ではおれませんでした。顔のひきつり・崩れ具合が実に楽しい。
「……しかしよりによって女とは……」と言っているから、同型といつか出くわす可能性ぐらい検討していたんでしょうが、さすがに予想外だったということですか。しかも露出度がメチャクチャ高いし。
 解説ページでカタロン兵士と断言されていますが、フリンチ氏に替わってのMS担当ってことでしょうな。名前がしっかりワルキューレ由来ですし。ドクターが彼女を歓迎するかはともかく、せっかく同型いるんだから配列番号出ないかな。
 あ、ちなみに意識を取り戻したブリュンは、量子通信に特化した能力に目覚めてました。しかし二話で「私」って言ってたのに、今回一人称が自分の名前になっているような?
 とりえあず彼が言うには、アイガンダムがレイヴを呼んでいるそうで。送られてきたヴィジョンではヴェーダの球体内にあるように見えるけれど、データだけ存在しているってこと? 00Pじゃ撃墜されたアイガンダムの行方は書かれてないんですよね。
 ……しかしそんな本筋の謎よりも、今はテリシラ先生とスルー姐さんが気になって仕方ありません。年齢的には双子の兄妹みたいなもんですし。ただ、シャチョーがブログで言っていた「そんなのあり!?」ってほどの驚きはなかったかな。
 イノベ主役ってことで、予告の時点から同型の異性キャラは想定されていたわけで。むしろラーズに関してのほうが「そんなのあり!?」のオンパレードですw それともまだ何か隠し球があるんでしょうか?


 あ、あとときた洸一先生は出版・商品イラスト画業25周年、おめでとうございます。