近藤一馬/片岡人生『デッドマン・ワンダーランド』六巻
ガンタね じゃあそれでいいじゃない デッドマンなんて名前ダサイじゃん
デッドマン・ワンダーランド (6) (角川コミックス・エース 138-13)
- 作者: 近藤一馬,片岡人生
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/08/26
- メディア: コミック
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前回のオウル/ナギの死から立ち直れなかったガンタですが、シロのがんばりや、G棟の仲間たちとの交流でようやく復活する。んですが、その復活の過程にある「光」こそ、後にどん底の「闇」へ読者とガンタを突き落とす罠なのだっ。
終盤、謝りにいくガンタとかね。最初が一番優しい対応の千地さんで、次があまり交流の無かったチョップリンと名無しさん、でも最後の水名月・羊コンボがものっそいトドメというのが実に凶悪。
それだけにシロの存在はめちゃくちゃ清涼剤だったのですが、その彼女にも今回また新しい変化が出ています。
さてさて、「あれ」はレチッド・エッグと彼女が混ざりつつある証なのでしょうか? それに対するガンタの拒絶は考えあってのこと……であって欲しい。
モッキンバードの能力はミミック系のようですね。リセットしたとか体がボロボロとか、まだ分からん部分が多いですが、やたら「愛」を連呼するっつー所だけは把握した。でもなんでこいつ事情に詳しげなんでしょう。
今回からは新しく「人造デッドマン」ニンベンが登場しましたが、デッドマンって自然発生的に生まれたんですかね?
例の震災から誕生するようになったみたいですが、ネームレスワームとか言っているし、ガンタ母が作ったナノマシンが血液に感染した人=デッドマンだと思っていました。天然モノがあるってことは、地下から出土したとか宇宙の隕石とか?
長らく放置されていたアザミがようやく表舞台でスポットライトを浴びる展開になりましたが、ガンタが放り込まれた奈落がまた悲惨でどうしたものか。徹底して味方がいなくなった上、最後は自分からシロを遠ざけてしまっている。
まあ新しい能力に開花しつつあるようなので、それがニンベンの秘密を暴くなりなんなりってのが今後の展開なんでしょうけれど。あの注射がどう考えても元凶ですが、ガンタの能力がそれを解毒とか出来るようには見えない……うーん。