平野耕太『以下略』

　脳が!!
　脳が
　痛い！

以下略

　買ったはいいが積んでいた忘却の一品。本棚見てやっと存在を思い出した。
　タイトルのいい加減さもさることながら、ヘルシングとか著者単行本後書きのノリをそのまま漫画にしちゃいました、とそれだけの説明でもう色々と充分なゲーオタの生態を描いているであろう漫画。ゲーム誌掲載だしね。
　外観だけはイケメンだが中身は人間のクズな本町店長とか、初登場時のヤクザとか、チンピラが目を覚ました拷問部屋とか、そのままヘルシングに混入しても気付かれなさそうなハイクオリティ作画もあるのですが、崩れたギャグ絵は掲載事故並にひどく、そのギャップがまた笑える。
　しかしジャージはダメ人間と紹介されてはいるけれど、最初から最後までサドツッコミ（お守り）ポジションでしたね。
　ボケ役のヒラノ・ヤブ＋店長（脇役）と、ツッコミ役のジャージ・栗原さんが毎回ゲーム・アニメ・漫画ネタで駄弁りながら、どんどん妄想を暴走させていく。
　そのネタは古いゲームから流行りモノまで多岐に渡り、ネタ元を知らなくても、よく分からなくても、ハイテンションなノリとタガがぶっ壊れたような勢いの激しさで笑わせてくれる。まあ人によっては「ふざけんな」ってなるのかな？
　にしてもこのゲーム屋、ヤクザ以外に客がまともに来ないけれど経営大丈夫なんでしょうか。