大和田秀樹『ムダヅモ無き改革』1〜2巻
「でっ でも耳から血ィが…」
「この程度でいちいち倒れていたら 一国の宰相は務まらぬわ」
(『たぶんなれないだろうけど…… オレには ゼッタイ 務まらないだろーなー…』
そう思ったタイゾーであった)
- 作者: 大和田秀樹
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ただし題材が現実の政治家ぞろいなので、いつもよりドカンとやばくなっている。やることは麻雀なのに世界の危機、というか外交=麻雀、そんなお話です。
確か何年か前に、ニコニコ動画で各国首脳陣がスパロボ方式か何かでバトロワするやつを観た覚えがあるのですが、あれをそんまま麻雀漫画にしたようなノリですたい。ナチスまで出てくる当たりそっちが元ネタかと勘ぐるくらい。
この勢いで鳥肌中将も出ないかしら……。ローマ法王も既にいますしね。
おしむらくは、ラインハルトが小物キャラになっていることですが、まあ怒りの日で大活躍しているし……(関係ない)。
いやでもね、二巻帯のアニメ化とか、どこのどいつが言い出したのでしょーか。
ニコニコでひっそり政治家バトロワネタするぶんにはまだ平和ですけれど、アニメになったら海外にも出るわけで、記憶に新しいヘタリア騒動の顛末を思うと、制作中止がいつ宣言されてもおかしくない。
小泉チルドレン・タイゾー議員はヘタレキャラだし。
北の将軍様はノリがDQNそのもの(メカ化してからはスーパーコンピューターZ-80*1で、「お前ん家粛清なっ!!」「え〜〜ちょマジ カンベンしてくださいよ〜〜!!」なんて会話を部下と繰り広げるし、テポドンも撃つ。
プーチンはさらっとKGBの暗殺者と言い切られ。
月面では宇宙服着たナチがジークハイルし。
しまいには麻雀によって肉体的ダメージも発生(「いかん!!! 伏せるんだ!!!」)。
G8も顔を出すし、序盤ちょっとだけ出た国務長官と国防長官のやり口がまるっきりヤクザ。
麻雀漫画ですがUFOは飛ぶし放射能被曝は起きるしやりたい放題。麻雀パロ創世記を法王にやらせるとかいいのかw 「チェルノブイリは伊達じゃない」だけは、本当にやっていいのかと真剣に考えてしまいますが。
面白かったのは、見開き×2。二ページで一つの絵ではなく四ページで一つの絵を表現するという手法。
何のかんので、麻雀のルールが分からなくても*2熱いバトル漫画のノリがあるんで楽しめるんですよね。必殺技(各人が得意とする役)が出る時の見開きや演出もちゃんと迫力ありますし。
しっかしこれどう落ちつけるのかな……ナチ倒して万歳?
法王の「あの時の借りを返す」は気になりますが。ヒトラーユーゲントって、当時のドイツじゃ日本に当てはめれば「国民学校行ってました」程度のことなんですけれどねえ。
まあ何かフィクション的な追加があると期待したいところ(そういえばコンビニDMZの三巻も一緒に読んだんですが、あっちもちょっとナチ登場したなあ)。
ナチネタ好きの自分には二巻は色々垂涎ものです。月面の第四帝国! 妙に体格が良くなった(背も伸びてる?)伍長閣下のシルエットとか、10000mグスタフ列車砲による遊星爆弾とか素敵にバカ。
でも三巻でいきなり完結とかしそうだなあ……アニメ化ってOVAとかかな?