今月の外伝

00V#20


 今回はセム。名前の由来はセラフィムの短縮形とノアの息子だそうです。背面が凄いことになってるんですが、ヴェーダ色が濃いガンダムはなんでこんなに過剰積載っぽいのが多いのか。
 小説部分にはヒリングが登場してましたが、中性イノベは人前じゃどっちかの性のフリをするそうで。

00P#22

 グラーベ暁に死す。……Fの回想で雨が降っていたのは別の場面?
 今回は刹那の名前(ソラン)がやっと出てきましたが、見逃された理由が一応あげゃと同じということで納得。
 あっちは見逃したままで、あげゃには抹殺指令。その刹那がエクシアのマイスターに選ばれたことまではグラーベさんは知るよしもないのか。
 人革連のデルとレナードが瞬殺されつつも生存したわけで、戦闘イノベつえええ! というのがよくわかります。一秒かからず撃破していますし。それだけに、自分の血に気づくのに三秒も要したとかグラーベさんマジ瀕死。
 で、グラーベ死亡の真相ですが……やっちまったなーという感じ。
 アニュー同様操られてましたーって、それ一番恐れていた展開なのよね。
 今まで外伝で起きていた諸々の陰謀って明らかにリボンズの影を匂わせていたんですが、ヒクサーとグラーベの件までそれのせいにされたら、ちょっと便利に使い過ぎてない? って思うので。
 Fでヒクサーがこの事件のこと七年越しで引きずって、懊悩し続けていたのを見ているので。これは……。
 リボンズ(仮)の張り巡らした陰謀に引っかかって、それとなく片棒を担がされて……というのならまだ分からんでもないのですが。直接ハンドルされてヒクサー何も悪くないよ! だと、あれー? と。
 しかしヴェーダは事務的ですね。ただ登録情報削除して終了。ヒクサーが一緒に削除されたのはリボンズが手を回していたからか。次号は首輪つけて出てくるんでしょうか(00Iでの出番はいつだー)。
 そしてシャルの傷がまた一つ……本当にグラーベは最後までいい人でした。
 同時に発売された00F四巻を読むと、色々また思うものが出てきますね。今度は自分の意志でグラーベ(2)を撃ったヒクサーとか。しっかし自分で殺させておいて、「幸せなヒクサー」を造って当人にぶつけるとかどんだけ悪趣味なんだ。

00I#01

 さてひるがえって新連載。カラーページで一人だけ見切れているデヴァイン哀れ。
 人造人間ネタは大好きなんですが、自分が人間でないことに悩む描写に関しては、悩んでいた事実が言及されるだけでスルー。はは……そうよね期待しちゃ駄目よね。
 今回は色々動いてはいるけれど、設定周りの説明に終始した感じ。
 肝心のストーリーのほうは、えーと。前世の記憶を覚醒させて転生した仲間を集めよう! みたいな(曲解表現)。ぶっちゃけ電波っぽいノリ。いや外伝は好きなんですけれど、今回はツッコミ所が多い気がしますよw
 主人公にしてからが、友達にどうしたと訊かれて「なんか映像(ヴィジョン)が見えた気がして」と返す感性の持ち主なので。せめてそこは白昼夢とか何でもないとか無難な言い方をなぜ選ばない……不思議ちゃんで通っているのか貴様は。
 予告漫画で女と思っていたら、ときたさんブログで「彼」とわざわざ括弧つきで呼ばれたり、体つきのラインが女性的だったり、というか顔の中身がどう見ても女の子だったり。中身も見た目もやたら女々しいのは何なのか。男の娘ですか。
 この主人公(レイヴくん)は学生さんですが、はて通っている所が沙慈の学校と似ているような。舞台は経済特区日本?
 そんで未成年の彼は親ってどうなっているんでしょう…。孤児として自活している苦学生なのか、養い親がいるのか。子供型イノベもいますが、生活能力のない個体を世に放っても難しいじゃないんでしょうかヴェーダ
 端末イノベは「ダウンロード」してしまえば後で能力を付加することができるようです(機能覚醒とか言っている)。さすがに設計から違う戦闘イノベと同じ戦闘力とかは無理でしょうけれど。
 さて一人目の仲間はDr.テリシラ。イノベを覚醒させれるイノベ。
 軌道エレベーター内の軍事施設を縮小すれば、医療関係やら何やらにももっとエネルギーを回せるよ! ということをテレビで主張してたりするお医者さん。服装がブラックジャックなんですが時代錯誤も一周回ってしまったのでしょうか。
 千葉シャチョーのブログで「現実にいたらそばにいて欲しくないタイプ」と言っていたので、どんなエキセントリックなおじさんかと思ったら、かなりまともなオトナでした。「医学的にも興味深い」って台詞は気になりましたが。「ルールに追加」「修正」とかの言い回しを見ていると、この事態をゲームじみた見方をしているようでもありますけれど。
 18歳設定のレイヴくんは更に三つ四つ幼く見えますが、ドクターは四十路の貫禄充分ですね。現状分かることから更に推測して、分析して、次々と対応を考慮していく。頼りになります。
「そんな事も検討してないのか」「なぜそんな重要な話を始めにしない!」とレイヴくんのウカツな部分に容赦なくツッコミは入れるけれど、怒りすぎるでなし、何だか優しい人。
 カラーリングからするとグラーベの同型ですかね。サングラス愛用とか性格的にもちらほら共通しているような感じが。あと、本編後の解説を読むと、国境なき医師団所属とか行方不明の師匠がいるとか、モレノさんの弟子フラグですかw
 これで本当にグラーベと同型だったら、モレノさんとは妙に縁が深いことに。おやっさんとも面識あるのかな。
 あと年代から計算すると、モレノ行方不明(表向き死亡扱いじゃなかったのか)が2292年、00Iが二期一話で2312年、つまり最低でも二十年稼働しているイノベですねドクター。リサイクルの設定はどうなったんだろう……?
 しかし「彼らの多くは人間として一生を終える」というナレーションの意味がよく分からない。リサイクルのために記憶を消されるのが、「一生」としてカウントされているのか、耐用年数でもあるのか。
 そもそも、レイヴくんはリボンズと同様0026型(髪の色がだいぶ濃い)なので、初期に造られた型のはずなんですよね。それとは無関係に新しく製造された個体なのか、それともリサイクルされていることを知らないのか。精神年齢が低め。
「私も君も替えがきく存在だということだ」
 イノベ自身がこう言ってしまうのは切ないが、事実その通りだったりするのがやるせない。
 そういえばリボンズのことをイノベイターと呼んでいるし、どうも情報が歪められているような。アクセス権はあってもレベルは高くないようですし。失敗したらあっさり切り捨てなんだろうな。
 しかし改めて情報ぎっしりの第一話だったなあ……。映画に向けての一般イノベ解説ですか。ドクターは当面のお仕事は続けるし、レイヴくんは死んだ仲間を思って泣いているし、パンピーっぽい反応があります。
 二期00は一般人目線がガン無視されていたので、彼らの目から連邦政府下の世界や、ブレイクピラーが描かれていて欲しいですね。でも二人は今をときめくテロリストの構成員(備品?)の自覚ってあるんでしょうか。元パンピー連邦政府相手にどう警戒しても無駄かもしれませんが。……ああ、それでCB関係者として投獄とかになったら、情報操作や圧政の世界観が描けるのかな?
 しかし気になるのはキャラクター名。レギンレイヴ、ヘルフィヨトル、ラーズグリーズが明らかにモチーフなんですが……。ワルキューレてそれ、同誌連載とモロかぶりじゃん! いいのか?


 ああ、あとこれは言っておかねばなりませんね。
 左目は義眼でそこから血を流す。
 いいからお前(ラーズ)は早くドクターに治してもらえ!