フムン。

 第16回電撃大賞の一次通過が、公式ページで発表されました。
 うーんやっと来たかー……。あああ自分の名前がタイトルが恥ずかしい〜っ。PNはこのままハンドルと兼用しておくにしても、もうあんなダサイタイトルつけませんごめんなさいごめんなさい。
 あ、ぬえやの名前が見たい方は、下から探すと早いですよ。


 人造人間ネタの小説を書くにあたり、参考として神林長平『膚(はだえ)の下』に手を出してみました。上下に分れているくせして、一冊が『兇天使(なっちゃんからもらったけど未読だよ!)』並の厚さってどういうこと。
 一足先に下巻の解説とか読んでみましたが、フランケンシュタイン・コンプレックスと相反する「復讐」の説が面白い。
 人はなぜ人の似姿を作るのか? 人造人間ものを考える時避けられない部分ですが、それに対するこういう解釈は新鮮でした。漠然と、創造主のまねごとをして悦に浸る的なイメージがあったんですが……。
 タイトルがちょっとエロっぽくて、人前で読むのが恥ずかしい気もしていたんですが、それも意味が分かってみるとなるほどと思う。神林作品のタイトルって中々特徴的ですね。
(そういえば雪風改先に買っているけれど積んでるんだよねこれ…。いや、そん前にマルドゥックの三巻とヴェロシティをだな)慧慈かわいいよ慧慈。知力は成人でも絶妙に中身が子供なのが伝わってくるぜ。
 被造物がいかにして造物主になるのか(なりかわるのか、ではなく)。その答えが新世界創造らへんまで行くのは中々壮大ですが、これはじっくり読み込まなくてはいけないなあ。
 方向性が全然違うから、今自分がやろうとしている人造人間ものと内容がかぶったりすることはない。ただ、もっとその奥、テーマ的な部分は自分で考えなきゃいけない。この作品で示される人造人間の生き様について、よしんば自分が同じ答えにたどり着いたとしても、あくまでそれを自分の言葉で言わなくちゃならない。つまりパクるなよー俺ってことで自戒自戒。
 あ、ちなみにこれ『火星三部作』の完結編とのことですが、前二作は読んでいません(bk1で注文したけれど)。過去に遡る形だし、まあ時系列順にシリーズ三作読んでみるのもアリよねということで。