機動戦士ガンダム00P三巻

機動戦士ガンダム00P vol.3―電撃ホビーマガジンスペシャル

 今回はPセカンドシーズン、第一話から七話まで(ファーストから通算18話)。最初の二話以外は雑誌ですでに読んでいたんですが、今回はシャル視点二本・874視点一本の書き下ろしインターミッションが入っています。

インターミッション01

「ヒクサー、あなたはガンダムを操縦してみたいと思わないのですか? 支援機で満足なの?」
「GNセファーは最高のマシンさ。これでグラーベちゃんを支援出来る。アイツに恩を売れるんだぜ。満足に決まってるじゃん」

 第十五回後。格納庫でのヒクサーとシャルの会話。
 シャルはヒクサーが嫌いだったようですが、彼の言葉がフェレシュテ設立構想のきっかけとなります。部下がハロしかいなくても、GNセファー隊のリーダーってちゃんとヒクサーの肩書きだったんですかい。自称かと思ってた…。
 ヒクサーはマイスターの適性テストに落ちているとのこと。が、結果を見るにテストをパスした(マイスター候補になっているからそのはず)エコより技量が上だったようですな。

インターミッション02

 十六話後。機密保持目的で、レナードとデルに接触するシャル。
 むすびで、シャルは二人が仲間になることなく、いずれ敵として殺されるだろうと予測していますが……これは死亡フラグなのか、それとも将来二人がCBに加入する伏線なのか。どちらとも取れる感じで気になる。

インターミッション03

 十七話後。
 これだけ874視点。なんとアストレアをあのエコ・カローレが操縦している! ううむ、ここでやっとガンダム搭乗とは……もちろん実戦ではなくて基本テストなんですけれど。Fセカンドまでずーっと出撃ゼロでしたしねえ、おっさん。
 しかも874にフェレシュテにすら編入される可能性が低いとか言い切られてるし。

 実務に支障がないかぎり、ヴェーダは「人間的感情による提案」を拒否しない。それは、感情を理解しているからではなく、その逆の、まったく理解出来ないからこそ、実害のない限り触れないでおく『消極的結論の選択』であった。

 今まで、ヴェーダはわりと寛容なように見えましたが、その理由はこれ。なるほど、いかにも機械らしいというか、すごく納得。しかしプルトーネってフェレシュテで使う気はなかったんですね。
 この時点でのフェレシュテ構想は、第二世代機改修のほか、グラーベとヒクサーをサポートマイスターにして、セファーラジエルを使用するというもの。ただ、ラジエルが「武力介入のプランに組み込まれていない」って予定は最初からあったようですが。
 グラーベの死がなかったら、おっさんって今より悲惨なことになっていたのかねえ。
 そういえばFのヒクサーはPのヒクサーより髪が短くなっているんですが、見返したところ18話の挿絵では、すでにヒクサーの髪は短くなっていますね。何があって切ったのかと思っていたら、作り直す時に少し間違えたんだろうか。
 あとエクシアのロールアウトカラーってのが出てきましたが、配色からするとアニメ1話のOガンダム(刹那が見たやつ)もロールアウトカラーのままだったんですね。……いったい何年放置していたんだよ初号機。
 そして気になる第一話の表紙。ステルスするラジエルの足元に、グラーベとヒクサーらしき人がいるわけですが、これは……コスプレなの? 人形じゃなくて実写の人間に見えるんですけれど。背中だけですが、わざわざ撮影したのか……。
 それと、街中からステルスの所まで数キロあるんですが、グラーベはそこへ短時間で戻ってラジエルを起動させたんですかね。この人のことだから、十傑集走り*1でステルスの所まで戻るぐらいお手の物って気がしますけれど。

*1:上半身をまったく揺らさず、下半身だけ残像が出来る速度で動かす超高速走行。詳しくはジャイアントロボOVAを参照だ!