自分はどのジャンルの小説書きなのか?

 てなことを最近、ずっと悩んでいます。ぬえやは以前からライトノベル作家を目指しているのですが、書きあげた作品はことごとく「小説としては悪くないけれど、ラノベっぽくない」と評価されてきました。
 実際まあ、客観視してみると十代の読者が読むとにはマイナー寄りの内容が多く……。
 特に決定的だったのが、先日、第六回MFJライトノベル新人賞一次予備に送った作品です。
 文体とか一話あたりとかは非常にラノベを意識して、そこはまあ偽装成功だったんですがしょせん偽装止まりだったという。「これラノベじゃねーよ!」「むしろ文学だよ!」と愛ある罵倒の嵐。みなさんありがたう。
 だがこれではマズイ。
 ラノベ作家になれないじゃないか! ってだけではなく、自体はもっと深刻。
 作家たらんとするならば、常に自分を売り込んで行かなくちゃならない。賞を選ぶのはそのスタートラインを規定することなんだから、ラノベっぽくないどころかもはや一般文芸に属する作品を、ラノベ賞に送っても仕方ないのです。
 俺としては、アレみたいな物がラノベから出ることに意義があると思っておくったのですが……。MFというレーベル傾向を考えると無謀だったかもしれん(ガガガとか電撃とかのがもうちょっと何か……うーん)。
 まあ落ちたらすっぱり諦めて、文体直して一般に送ろうかなと思ったわけですが。
 前述のように、ずーっとラノベ作家目指していたから、一般文芸には疎いわけです。
 読んでいないわけではありません。ただ、小説現代とか野性時代とかすばるとか新潮とか文藝とか、そういう雑誌は手に取ったことがないし、そのへんの賞も調べたことがない。
 まあ公募情報自体はすぐに拾って来れますが──。
 ぱぱっと応募要項だけ読んでも、求められている傾向を把握するのは困難なわけで。○| ̄|_
 こりゃ前述の雑誌を一つ一つ手にとってみるしかないなあ。ラノベ賞に関しては、ある程度の噂(面倒見が良い悪い、新人切りが激しい、入賞は簡単、などなど)も今までアンテナにかかってきたんですが。一般だとそっちの感度ゼロなのも辛い。
 そもそも考えてみると、一般文芸と純文学とエンターティメントとライトノベルの境界さえ私にはピンとこない。恐ろしいことに気がつきました。あ、いや、さすがにラノベと純文の違いくらいわかりますが。
 なんか公募情報総合サイトみたいなところで、ポプラ社の賞(賞金が二千万出るやつ)が一般文芸くくりでリンクされていたのに、ラノベ板でラノベ賞として紹介されていたり。C☆NOVELS賞がエンタメだと思ったらほぼラノベっぽかったり。
 情報が整理しきれず混乱中。
 こないだまでは小学館文庫賞とか考えていたんですが、受賞者とかを見ていると、受賞作のみで終わっているっぽい人が多くてなんか不安なのでやめました。15歳の少女もデビューして話題になったようですが、この人も受賞作限りですね。
 そんなわけで「一般文芸とはなんぞや?」と調べてみたらこんなのありました。


一般文芸全体とライトノベルを図解──雲上四季


 まさかのっけから、秋山元編集長の記事にあたるとはな!
 ここのエンタメ側:大衆→中間→純文学:文学側、という図解は分かりやすかったです。で、その下にある、雑誌の分類。これを見る限りだと、ぬえやは中間小説あたりを選んだらよさげ。しかし「すばる」は、すばると小説すばるでややこしいですな。
 この中だと、小説宝石の新人賞かな。
 前に秋ごろ募集する一般文芸で探していたので。SDと時期が近いですが(10/25)こっちは原稿用紙50〜150枚規定と短いので、挑戦には良さそうです。とりあえず三浦しをん読もうと思います。なんか別の新人賞でも選考委員やってたような……。
 スパダ用の原稿もプロットを立てる段階に入ったのでまた楽しくなってきました。がんばるぞー!