DBの思い出

■一茶記念館:「館長猫」毎朝出勤、夕方に退庁 長野
 いかん、癒された。猫のいる生活最高。


 ビリー・ミリガンと23の棺が届きまして、さっそく着手したぬえやです。ああ、こうしてまた『わたしは多重人格だった』は後回しに……。あと、一緒にみーまー七巻買ったんですが、短編集かと思ったら普通に続いてたんですね。人気あったんだろうか……あのまま終わっておいても良かったと思うんだがなあ。読んで見て、続いて良かったと思える出来であることを願います。


 さて、それはそうと最近、ドラゴンボールGTの再放送にはまっています。
 今見るともう死去なされている声優さんも多くてちょっと切ない(もう十年は前だもんなー)。
 でまあ、大人になってから見ると色んな発見があっていいですな。
 思い出で美化されている部分とか意外と無くて、むしろ見直して評価があがる。まず「少年少女だけで未知の世界へ大冒険!」このコンセプトで子供たちのハートわしづかみ。知名度にあぐらかいて若干影が薄い気がせんでもないヒーロー悟空、ヒロインのパン、引率者のトランクスに、マスコットのギルと基本的なパーティ編成。
 一話と二話は物語の発端で、三話からやっと宇宙へ出るけれど、出だしから「宇宙船が故障しちゃった!」「宇宙船を奪われちゃった!」「なんだかとんでもない星に着いちまったぞ!」とピンチピンチの連続で引っ張っていく。
 で、最初の惑星イメッガではドン・キアーの圧政に苦しめられる人たちが出てくるけれど、ドン・キアーと戦う時にその理由が単純に「あの人たち可哀想だよ」に収まらず、悟空一行自身の理由(宇宙船を取り戻す)も絡めてあってしっかりしている。
 次の星では一話で無事ドラゴンボールをゲットし、次の星では手に入れたと思ったら怪しい連中に奪われ……と毎回変化をつけつつ、視聴者を話の核心へとひっぱっていってくれる。ああ……前に見たアニメのクソっぷりもよく分かるっつうか、脚本って大事よね……*1
 それにしても、GT冒頭は数年後のドラゴンボール世界を描いていて色々興味深いものです。
 最大の謎は、父親になった悟空とベジータが何してんのかってことですが。悟空は就職してなさそうだし、山で狩りでもしてんですかね。牛魔王が生活費出してそうですが(それ以前に、サイヤ人が三人もいたら一山の幸なんてすぐ食い尽くされそうだ)。サイヤ星の食料生産はどうなっていたんだろう。
 トランクスは父に頭があがらんようですが(小遣いまで決められてるって)、修行をつけてくれるのはともかく、ちゃんとコミュニケーションとれてんのかな、あの親子。
 ちっさいころベジータが結婚するとか、そもそも信じられなかったもんですけれど。気がつけば娘もできているし。
 少しシモネタ方向になりますが、サイヤ人の子作りってスーパーマン並に大変じゃないですかね。確かとあるSFの短編集(絶版)かなんかに、スーパーマンの子作りに関する話題を大真面目にふざけて考察したやつがあったような。
 結婚といえばクリリンも、ずっとつるっパゲのままだと思ったのに髪が生え、かつ人造人間18号と結婚するとか予想外だった。
「ロボットじゃなくて人間を改造したものだから子供産めます」って、えー!? なら最初から改造人間18号とか言っておけと(笑)。
 サタンはブウと仲良くなるまでは嫌いなキャラだったなあ。何でもかんでもトリックって言い張って。セルゲームを頭身低い着ぐるみで再現したりとか。しかしあの人がビーデルと悟飯の結婚を許した理由がよく思い出せないけれど、省略されていたんだったか?
 子孫キャラではトランクスの存在も衝撃的だったものです。いきなりフリーザ様を瞬殺した初登場もシビレたが、あんなやさぐれも良さそうな環境で、えらい立派に成長してまあ。「なんでオレがあんなの戦わなきゃなんねーんだよ!」ってグレた時期もあったかしらんが。それが後年、チビトランクスが出てきたら生意気な普通のガキんちょでびっくり。
 GTトランクスはもはや別人ですが、この二人を見ているといくら「環境で人は変わる」と言っても、変わらない心根ってものがあるような気がします。つまり、どっちも根はいい人。トランクスいなかったら宇宙船操縦できないし修理できないし、悟空たち冒険できませんよ(悟天はどうか知らんけど)。
 昔は、ドラゴンボールってひたすらインフレバトルしてて同じことやってるだけじゃんってバカにしていたんですよね(小中学校ぐらいか)。まあそれでも、ファンやっている弟が買ってくる単行本とかあると読みあさっちゃうんですけれど。
 今になってから見ると、やっぱりアニメも原作も技術が高くて、受け手のハートをつかむ仕掛けが盛りだくさんなことに気がつく。あー、いいな、こういう作品。自分もちゃんと、心をつかむ物語を作りたいものです。いや、物語の見せ方、かな?
 

*1:何のアニメかって? お察しください。