ホンマ噂マジックはえげつないでー

職場の人「イサイさん結婚するんだって?」
ぬえや「火も種もないのになんで煙だけ立つんですか!」

 月が変わったというのに給料明細その他の書類が郵送されないので、おっかしいなーと思っていたら前の職場(※同じ会社内)に間違って届けられていました。それを取りに行って、前一緒に働いていた人と会ったわけですが、したらば上記の噂を聞かされた次第。……いったいぜんたい、どこのどちらと間違えておられるのでしょうか。
 ちなみにこの噂を口にした人経由で、事務所のおねーさんからも同じコト訊かれてしまいましたよ、ぐっすんおよよ。結婚できるものならしたいなー、そしたら専業主婦になって小説にもっと専念するんだ。拘束時間はむしろ増える気がしますが、自分の家で働けるならだいぶ気が楽だろうし。まあそんなこたぁ望み薄なので、期待せず明日も仕事に行くのですよ。

[小説]未来の戦争

 911テロ以来、世の戦争は「テロ戦争」の様相を呈してきたと言いますが、これを予見したSF作家は果たしてどれほどいたでしょうか(まあSFのみならずミリタリーにもかかる分野なんですけれど)。今現在、ぬえやが読んでいる古いSF作品で見られる宇宙戦争は、どれも古典的な、現在の戦場をそのまま宇宙空間と宇宙船に移しただけという感があります。
 ま、当然っちゃ当然ですね。科学がもんのスゴイ発達したはずの「トップを狙え!」世界だって、日常生活はあの時代のものそのままでしたし(ノリコの部屋とか)。ガンダム00だって、服装とかは一見現代とあまり変わってないですし、そういう所まで未来っぽさを出すのは難しい物ですな。
 さて、戦争。今現在ですと現代の傭兵・民間軍事会社というものがありますが、これが今後発展していくことで未来の戦争がその様相を変える可能性は充分にあるのではないでしょうか。まあ需要の拡大や事業の多様性は今後広がりそうですし。防衛庁防衛省に格上げされたので、郵政民営化のように、防衛省→防衛公社、そしてやがては防衛法人団体……ってのは、当分実現しそうにもないですが(笑)。
 確か『スカイ・クロラ』あたりのシリーズには戦争法人という、ショーとしての戦争をやる企業ってのがありましたが、当方は寡聞ゆえ知らず。うーん一度読んでおかないとなあ(積読がまた嵩を増すよう)。
 ともかく、「未来の戦争の一形態」として、平和主義の蔓延や世論の批判をかわすためという理由で、国家が軍隊を持つことを放棄し、戦争行為がすべて民間企業に受託されるようになった世界ってのもSF的にはアリかなあと思った今日この頃です。人的損害を減らすための人工知能導入による、無人兵器戦争とか(そして人類の敵として機械生命体が誕生……って、それはマシーネンクリーガーの世界だ。よく知らんけど)も、今後ありえる一つの未来でしょう。
 まあ戦争が全て国家間ではなく企業間で行われるようになった世界でも、軍需産業とか軍産複合体と政府機関の癒着なんかも続きそうですし。そういう、似ているようで違ってしまった社会の姿というのは、SFのまた一つの面白さだと思います。科学の発展だけではない、価値観や思想の変化した時代の、人間の姿。
 近年のバイオテクノロジーの発展はめざましく、サイボーグももはや架空の存在とは言えない。肉体的、精神的に、人間はどこまで変化を遂げても「人間」でいられるものでしょうか。それこそどこぞのゲームみたいに、人類からヒト知類になったり、ホモサピエンスではなくなってしまう未来も、いずれは来るやもしれません。
 私にとっての問題は、そこまで変質した人類を、いかに「小説」で(読者の共感と驚愕を得つつ)描くかです。