二期十一話『ダブルオーの声』


「Cパートは詐欺」と考えるようにしていたんで、ハレルヤには期待していませんでした(前例:ひろし詐欺)。まあアレルヤに戻ったシーンは描写されていたぶん、刹那とマリナのアザディスタンテレポートよりはマシですね。でもセルゲイ生きていたので、それはやっぱり詐欺w(いや荒熊大佐が死ななくてよかったけど)
 アロウズ悪役描写は相変わらず……と思ったが、今回はジニンさんが奮闘してくれました。
 彼は確か一話でも、エクシアリペアに吼えていてくれたような。この人みたいな「アロウズ側の言い分」の描写をもっともっと盛り込んでくれないと不公平ですね。ルイスの存在だけじゃ足りないし。
 で、ジニンさんはカタロンのテロで奥さんを失い……その写真をルイスに見られてフラグアテンション。初陣の時も文句言いながらちゃんと連れ帰ってくれたり、ぶっきらぼうでも面倒はしっかり見てくれる上司だったのでしょう。彼の散り際に泣き叫ぶルイスにちょっと救われた気分。しかしジニンさんがいなくなったら、誰がアロウズ側の言い分を保証してくれるのやら。
 話の流れはメメントモリ攻略へ。グッドマン艦長は「これで反連邦勢力を一掃すれば、真の戦争根絶が」的なこと言っていますが、それ「禍根は根こそぎ絶つ」と同じで、結局戦争の火種はなくならないような……まあ、あんまり威力が圧倒的(スイールがばかでかいクレーターになってました)なので、抑圧的な支配っつー意味では可能でしょうが。
 アリーの「(メメントモリが)凄すぎて戦争にならねえや」、ネーナの「(にぃにぃズを殺したヤツと組んでる女が……)」と、着々離反フラグが立っているのは嬉しい限り。やっぱ、ひろしはああいうデカブツは趣味じゃないんでしょうね。戦争中の直接戦闘とか好きだし。うーん、今後が楽しみぃ。
 一方のアニューさん。明らかにスパイっぽかったんですが、なんか白いです。今日のあれやこれやが全部演技なら超狸、人狼BBSなら漂白剤ブッカケ白狼として最後まで残って人狼側勝利を勝ち取れますね*1。外伝で言っていた、「自覚のない生体端末」ってのがアニュー? それとも任務のために記憶書き換えでもして、捨て駒として放り込まれた感じですか。ソーマリーがスパイとか言い出さないかちょっと今からドキドキ。
 ブリーフィングのシーン、ティエリアがやっとイノベについて語りましたが、その際にアニューの顔が出てこないのもうまい。焦らされますなあ。しかし、「連邦を裏から操り、世界を支配する」とかって説明だけきくと、厨二病かトンデモっぽくて笑えてしまう。実際にそうなんだから仕方ないが。しかしスメラギさんはこないだ復帰したばかりなのに、クルーの色んな秘密を知っていそうですね。ラッセの病気(GNアームズが爆発した際に、粒子毒性を喰らったんでしょうか)とか、ティエリアの正体にもちょっと知っていそうですし。おやっさんは、十年経っても成長しない幼女の知り合い(ガンダムマイスター874)がいるしなあ。
 アニューが絡む相手がライルというのも意味深。無自覚スパイと自覚有りスパイですか。エンドで手を繋いでいる相手はこれ?(銃を持った手もアニュー? イノベ四人の写真に弾痕があるのは、アニューがイノベを裏切る暗示だったりしないかな)
 しかしメメントモリ破壊についての会議シーンはどうにももにょる物が。意外と身振り手振りを交えて話すアレルヤですが、アロウズの虐殺うんぬんをおまいらCBが言うなよとw ラ・イデンラの基地とかー、麻薬畑とかー(機関破壊はああする以外どうしようもなかったのでノーカン)、いっぱいあったよねー。で、それ以上に怖いのが刹那の「破壊する」。
 ティエリアやライルは、一応「未来」を見ているんですよね。新たな可能性を模索したりという、「つくりだす」アクションがある。でも、刹那はそういうのを最初から考えていない感じ。ただ、これから生まれるかもしれない未来を妨げそうなことごとくを「破壊」しようとしている。オーライザーとの合体シーンでの破壊する破壊するって呟きも、格好良いよりも怖くて、「悪魔」ぽい気がしてしまいました。うがちすぎかな。まあ、間を取って破壊天使? みたいな。ハッハー
 刹那はこれから、「時分は破壊しかできない」っていう考えを変えられるようなチャンスがあるといいんですけどねえ。最終回とか絶対死にそうですもの、このままじゃ。せめて、これからできるかもしれない新世界ぐらい目にできるといいんだがなあ。
 新兵器オーライザーガデッサのライフルで被弾し、格納庫が破損。あわやモレノさんのごとくおやっさん宇宙に散るか!? 散りませんでした、良かったー! 娘・妻・新兵器と、死亡フラグが充分に揃っていたのですが、これはただの戦線離脱かな? え、死んでませんよね、あれ。ね。ね。ね。
 でもスメラギさん、なんであそこで沙慈を格納庫へ行かせるんですかね。
 数日前に買った、アニメディアのムック(パーフェクトミッションブック)に、「トレミーは少数精鋭だが、画面に映らないところで他にも乗組員がいる」てなことが書いてあったんですが、ラグランジュ3の基地にも結構人がいたんですね。全員灰色ボレロで笑いましたけど(トレミー専用かと思ってた)。クルンテープもあんなんだったのかな……。こういうCB構成員のモブ描写って、もっと欲しかったなあ。一期とか、トレミーとエージェントとヴェーダ、あと整備基地少々、みたいなイメージしかなかったし。
 で、沙慈以外でも誰か最寄りの人を行かせても……ってまあそこはアニメ演出でいいとして。それでも、軍人として訓練も積んだソーマとかでも良かったんじゃないかなーと思わなくもないです。まあソーマリーはどうせアーチャー要員ですが、ハハハ。でも「あそこで沙慈」が不自然な気がしてしまった……まあいいや。
 ともかく、再びトレミーに乗る沙慈ですが、もうこれで立派にCB構成員ですね。いや今までも整備手伝ったり、充分に共犯者だったんですけど、状況に流されがちだった今までとは違い、今度はきっちり自分の意志ですもの。そのうちボレロに袖を通す日も近いですな。そのあげくにオーライザーに乗ってしまいましたが、すっかり赤ハロまで沙慈の物になってんですね。ハロいいなあ。
 流されるままにドッキングまで成功しましたが、スメラギさんのでたとこ勝負っぷりは相も変わらず。まあカティさんの波状攻撃がきついのは分かるんですが。ブリングのガラッゾとか強すぎでしょう、小惑星に擬態したあげく、セラヴィーの絶望ビームを盾で軽く防ぐとか冗談みたいwww コーラは今回撃墜されなかったっぽいですが、刹那に電撃喰らわせるとか意外に活躍しましたね。イノベの新型二機だけでもかなりきっついですが、そこへあの波状攻撃作戦は徹底しています。カティさんの心情が、「道を誤った友を葬る」になっているのがなんとも(別にカティさんも間違っちゃいないしね)。
 しかしGN粒子ってようはミノフスキー粒子かと思いきや、脳量子波からニュータイプにまで絡むっぽいですな。ダブルオー×オーライザー×トランザムで粒子がめちゃくちゃ濃くなったから、みんな会話できるようになった感じ?(しかし全裸はちょっと勘弁……ああ、でも由緒正しいといえばそうか。かも) そしてここで沙慈とルイスが出会うってまた、最悪のタイミングですなあ。確かに「宇宙で待ってて」とは言ったけど。ははは、いいぞいいぞ。
 デュナメスのガンプラに挑戦しつつ、次回を待つとしませう。

*1:その場合、狂人が王留美で占い師がソーマ。リヴァイブやブリングは前衛とか吊り候補狼とか。