外骨格闘牛

 うう……いつもの本屋さんにホラーMが見あたりません。なんてこったい! ミカモンとミスミソウとランヤが読みてええええ。


※日本にも闘牛というものは存在しましたが、ここの記述ではスペインのそれを指しています。
 タイトルはただのネタ。本来軍用に開発され、人間が使用すること前提のはずの外骨格(パワードスーツ)を、酔狂な牧場のオーナーかなんかが牛用に開発。それを着せた外骨格牛を、やはり外骨格を着込んだ闘牛士が迎え撃つとかそんなの。そういえば「闘牛」や闘牛士って、ラノベのネタにされたことあったっけとか考えていたらふと思いつきました。
 まあ、ラノベでやると闘牛士を目指す青春物語だったり、闘牛士という名の超能力者が牛という名の化け物と戦ったりバトロワしたりしそうですが。あとはマタドールには殺すとか切り札って意味があるから、闘牛士の姿をした死神が……って、そんな悪魔が女神転生にいましたね。
 検索したら佐伯泰英作という作家の著作に、闘牛を題材にしたものがありますが、ノンフィクションとな。あとは、あだちつよしという漫画家のコミックに闘牛というタイトルの、でもボクシング漫画っぽいやつとか。闘牛アンソロジーなんてものも存在するようですが、書籍だとスペイン論と結びついていたりノンフィクションだったりするものが多く、エンタメの文脈で書かれたものってあまりないような?(少なくとも調べた範囲では見つけられなかった)
 闘牛は牛と人がマノ・ア・マノ(一対一)で戦う真剣勝負ではなく、人間が勝つよう周到に用意された出来レースです。死線をくぐるような攻防は、あくまで闘牛士の「演技」であり、いわば生と死の演劇化。この時殺される牛は虐げられる存在ではありますが、同時に崇拝の対象ともなる存在であり、そこにスペインの文化が息づいている。まあ動物愛護観点ではどうにも眉をひそめる箇所はありますし、実際現代ではかなーり廃れてしまっているようで(日本に闘牛を広めようという団体とかはありますが)。
 異文化の野蛮な祭事といえばそうかもしれない。けれど、そうした祭事を行っていたスペイン人の独特な死生観、死に対する感覚はとても興味深いと思います。今現在は廃れようとしているってのもね、なんかネタとしてはオイシイよな〜。
 そんな今日は狙撃の本読んでました。タイトルそのまま狙撃手ってやつ。興味があちこち飛びすぎて、それを埋めるだけの学習が追いつきません先生!