二期一話『天使再臨』



 ついにやってきました、セカンドシーズン!
 事前情報は色々あったものの、実際に目にしてみるとええー! ということばかりです。
 冒頭はさっそく、アロウズ所属のジンクス改およびアヘッドvsカタロンの旧世代モビルスーツ
 ファーストシーズンで見られた、ガンダムvs現行機そのままの力の差でカタロンはばりばり不利ですね。カタロンの基地に爆弾を投げ入れたりと、容赦ない殲滅……アロウズこえー。
 マリナの王宮からどういうわけでか、カタロンに属しているシーリン。新キャラのクラウスさんと仲間の救出作戦を相談しています。救出って単語を聞くと、アレルヤ捕虜を連想するんですが。さて、救出は三話かそれとも四話か……。
 カティ大佐と連絡を取るセルゲイ大佐(昇進しました)。ん? カティさんも昇進しているのかな。准将とか少将とか。……さすがにそこまで早くはないか。そしてセルゲイにお茶を運んでくるソーマ。口調は相変わらずな感じですが、やっぱ全体的に柔らかいような。カティさんはやはりアロウズの内情を探る模様。
 宇宙で働く沙慈。良い感じに先輩後輩の会話をしていると、突然憲兵? らしき人たちに、その先輩がカタロン内通容疑で取り押さえられてしまいました。「彼は何もしていないのに!」とうっかり庇ったものだからさあ大変、沙慈君もタイーホ。
 そして仲良く奴隷労働プレゼンツ。
 鉱石精製エリアで、石炭のようなまあ石のつまったコンテナを、人力で押して運ぶというお仕事です。
 傍らには鞭のよーな警棒のよーなもので監視する怖いおっさん。……いつの時代のファシスト国家だよ統一世界! ちょっとここは怖いと思う前に笑えてきます。そこで出会った先輩さんは「なんだお前、軍人とかには見えないな」と沙慈に声をかけて、助かる算段があるっぽいことを匂わせてきました。
 そして出てくる刹那。
 襲撃をかけるアロウズ
 なんと、もとから沙慈の職場(強制収容所)は襲撃されてしまう手はずだったようです。対人オートマトンを使用して、一般人?も容赦なく虐殺(ちいこい歩行戦車のようなやつ)。おいおいおい。
 驚いたのは、グロシーンが一挙に増えたことでしょうか。
 目や口から血を吐いて倒れる人が一瞬ドアップで写ったり、廊下を渡ろうとしてあえなく撃たれ、血を拭きながらぐにゃぐにゃ踊る人がいたり。前はこういうの自粛していたはずなんですが……? 今回はこういうテンションなのでしょうか。
 襲撃してくる二機のジンクスと、一機の新型。
 ──そのうち一つは初陣のルイスが。駄目ー、あなた駄目ー、そこには沙慈がいるのよあんたぁ〜!
 ようやく再会する刹那と沙慈。……沙慈、よくあんな名前長々と覚えているもんだなあ。
 爆弾を放り投げてオートマトンから逃げ延びた刹那は、沙慈の前で隠していたガンダムを取り出し、それに登場します。吹っ飛んだ腕や頭、どうやって補修したんでしょうか。片目の装甲が取れているけど(そしてあのマントの意味は)。エクシア登場シーンは音楽やタイミングも良くて、ぐっと格好良さに震えます。
 そして驚愕の展開、「ルイス人間辞めてるー!?
 事前情報で、コクピット内で息を荒げたり頭を抱えたり、薬を飲んでいるっぽい絵があったんですが、今回はっきり頭痛を感じていますね。エクシアを見て「ガンダム」に拒否反応を示しているのはまあトラウマだとして、目が光ってリボンズに回線が繋がっています。最後のほうで、リボンズの元におそろいの服を着たリジェネ・イノベーター・王留美がいますし。リジェネになんでか目を付けられ、改造されてしまったということでしょうか。
 アロウズ三人は、ジンクス一機撃墜され、動けなくなったルイス機を新型の人が回収して撤退に。帰還して、薬を飲んで震えているルイスに「なんでこんな奴がアロウズに」と毒づきます。このパイロット、名前出てくるのかしら。この人、vsエクシア戦では、ガンダムによって同胞を殺された恨み節を叫んでいて、そこは分からなくもないんですよね。
 で、そこから沙慈の恨み節にも繋がっていきます。「二人を返せよ!」「何とか言えよ!」えと、とりあえず沙慈、ルイスは生きているよ……と言ってもしかたない感じ。溢れる涙が、この四年間で一度は整理をつけた感情の波を感じさせます。
 唯一の肉親だった姉は殺され、友人以上恋人未満から、はっきりと伴侶になろうとしていた少女は家族と片手を失って。その全ての元凶である「ガンダム」が目の前にいる。さすがに平静じゃいられません。そこで彼が引き金を引かなかった理由が、「ダブルオー」ではとても大切なことになっていきそう。
 その沙慈に向かって見識が狭い、現実を知らない、と言い放つティエリア。なんか視聴者に向けたメッセージ的な。まあ沙慈も可哀想なのに厳しいぜ。まあティエリアだから言うんだろうけどなっ。
 刹那とアロウズの交戦にはティエリア/セラヴィーも参戦です。砲が四門になった上、発射が前より早くなったような……。積んでいるドライヴが一基なのは同じハズなのに、粒子が光ほどGNフィールドが厚くなっています。おやっさん技術進歩しすぎ。相変わらずデカブツ四機あれば、他がいらない感じがするなあw 火力機体だしね。
 ガンダムの出現に「これでますます我らアロウズにも存在意義が」みたいなこと言っているアロウズのトップ、中ボスくらいにはなるのかな(金髪でデブっちょの人)。クラウスは自信満々に「彼ら(CB)は我らと志を同じくする」とシーリンに言い切っていますが、とりあえずはそういう方向になるのでしょう。実際、オートマトンによる殺戮、アロウズによる弾圧の数々を目にした刹那は「(少年兵として戦場を駆け回った)あのころと何も変わっていない」「これは俺たちが求めた世界ではない」と憤りを隠せません。
 ガンダム出現の報は各地に激震をもたらします。ビリーのところでダラダラしているっぽいスメラギさん。やっぱり声もグラハムだった仮面の男(あー、中身全然変わっていねー。乙女座テw)などなど。一方、クマ親子の元には、なんか関係の冷め切った息子・アンドレイがソーマをアロウズへ迎えにきました。Aパートではセルゲイがソーマに何か話を持ちかけていたけど、アロウズの件とは別ってことは、やっぱスミルノフ家の養女とかかな? むしろそうであってくれ。
 今回は最後にオープニングが流れます。描き直されたマイスターたちの子供時代、GN粒子の三ラインに向けて切ない顔で手を伸ばすアレルヤ、やっぱり生きていたアリー(コクピットがスローネだが、ツヴァイ補修したんか)などなど。
 カタロンに入っていたライル(ニールと違って喫煙アピール。兄貴みたいに射撃巧いのかなあ)を刹那が勧誘し、ラッセは生きていて、ミレイナは特に説明無くソレビにいて、アレルヤは監獄島っぽいところで捕虜拘束。
 第一話からMSは戦闘しまくり動きまくり、一期一話が静かな始まりと滑り出しだったのに比べると、なかなかアップテンポの走りでいいですね。今回は退屈せず見ることができました。
 ただ、アロウズの非道っぷりの見せ方に少々疑問が残りますね。沙慈に課せられた非人道な強制労働とか。一般人も平気で虐殺したりとか。スローネの特に理由もなく行われた、結婚式場爆撃と同じやり口です。んー、ダブルオー一期から引き継いだ欠点か。まあ作画とかはめちゃくちゃ綺麗だったし、全体としてはやっぱり面白かったんですが。
 来週はツインドライヴだっけか。楽しみでございます!