主題さがし

 弟が出先から帰ってこないので、いまだ原稿の再送できず。
 で、その再送しなくちゃいけない原稿(スニーカー応募作品、通称「黒ひまわり」)において、書きたかったものつまり主題について、自問自答してみたりしている。
 黒ひまわりは、基本的に子供が酷い目に遭う話(最後は大団円だが未来は暗い)。読んでもらった人からは、「それが読みどころ」とまで言われる始末だし、私もその辺否定しない。まあそれ以外も読みどころだと思って欲しくはあるが。
 で、こうした作品に対して「子供虐めたいの? 変態なの?」とゆー批判があるのはまあ当然のところだ。
 だがまあ、不特定多数からの批判ならもうちょっと精神的打撃も和らぐんだけど、私の過去作品も、黒ひまわりも読んできた人からそう言われると「ああ、俺のしたことって無駄だったんだなー」と思うことしきり。分かってて言っているのか、分かるように私が書けなかったのか、書いた私のほうが分かっていないのか。どれだろう。
 子供虐める話が好きなんじゃない。多分、子供虐められる話が好きなんである(とういのも相当アレだがな)。だから、作者の分身が子供を虐げるのは全くお門違いなわけで、どちらかと言うと作者の分身は、虐げられる側に投影している。私に限らず、人間、子供時代(小学生のころとかさ)は理不尽な思い出って結構あるもんじゃないかな。
 子供が酷い目に遭うにしても、同じ立場である子供同士からされるのではなく、上の立場である大人の手によって虐げられるのも、その辺が関わるわけで。子供同士の殺し合いは、それはそれでやるせないが、ぐっと来るのとは違う(なんだそれ)。
 突き詰めると、私が「書きたいもの」は、「大人と子供」なのではないか。黒ひまわりの初期構想メモにもそういう記述は散見されるし、思うところが色々あるわけで。何か若干愚痴まじりになってしまったが、ブログみたくはき出せる場所って便利なのよねえ。
 でもまあ、「好きなもの」と「書きたいもの」が違うなら、単純な「好き」だけで書いているようでは、いつまで経っても前に進めない。私はもっと、真剣に取り組める題材を探す必要がある。……書く時より書く前のが時間かかる私には、非常に手間のかかる作業っすけどね。がんがるぞ。