『とある科学の超電磁砲(レールガン)』1〜2

 あたし 何の力もない自分がいやで でも憧れは捨てられなくて
 無能力者(レベル0)って……欠陥品なのかな
 それがズルして力を手にしようとしたから罰が当たったのかな

 電撃文庫の人気シリーズ『とある魔術の禁書目録』のヒロイン(の一人)・御坂美琴を主人公にした、外伝コミカライズ。ぬえやは『とある魔術』は三巻まででやめてしまったんですが、そっちを全然知らなくてもOKな作りになっています。本編の主人公、上条当麻も出ますが、あまり話の核心には関わらないし、2巻あたりから出番も減っているような。
 舞台は、超能力開発が時間割に組み込まれた学園都市。最先端の科学技術が詰め込まれた実験都市であるこの街には、七人の超能力者(レベル5)であるお騒がせヒロイン・御坂美琴がいるのであった! 街で起こる連続爆破事件から始まる、超能力のレベルを簡単にあげる『幻想御手(レベルアッパー)』の噂……そして、その目的とは、というのがストーリー。
 作画が非常に安定しており、絵が綺麗。基本的にメインキャラが、主人公の美琴を初めてとして女の子ばかりなのですが、それがみんな可愛いです。いわゆる「萌え絵」ではないが(おおむね、原作の挿絵担当である灰村さんに近いかな)、みんな生き生きとしてキラキラしてて柔らかそう。溌剌とした躍動感があるんですね。一巻前半とか、ちと露骨なサービスシーンも目立つ。あれ? やっぱり萌え絵か(まあ露骨に目がでかかったり、髪が立っていないという意味では非萌え絵)。
 シャワー室の美琴と黒子とかねー。あと、二巻収録ぶんの次の回になるが、木山先生に後ろから美琴が抱きつく絵で、おっぱいが強調されたり。あのやらかそうなおっぱいの描き方は良いですね。
 なお、前述したように『とある魔』を途中でやめたのに、こっちを買ってみる気になったのは、行きつけのレビューサイトで紹介されていたのと、掲載誌の電撃大王を一度だけ買ったから。……電撃一次の結果を確かめようとして、その前の号を間違えて買ってしまったのさ。で、ちょうどそこで『人体実験で犠牲にされた孤児の小学生たち』っつーのが出て、ツボに来たのが購入動機。子供が人体実験される小説書いていた時期だし(つうか今も書いている、もとい、推敲しているのだが)。
 既刊の二巻は、ちょうど私が雑誌で読んだ話のその前で終わっていてピッタシカンカン。基本的に女の子のかわいさを楽しむ漫画でいいと思いまつ。
 ……しかし1巻オマケ四コマ『大宇宙の意志』がいまいちよく分からん。二巻カバー裏の四コマは普通に読めるけど。