田口央斗『ガンダム00』3

 超・ダイジェスト版ダブルオー漫画。今回は軍事演習→トリニティの登場と退場→ロックオン負傷まで一気にいきます。凄い駆け足っぷりだなあ……。ハレルヤがミン中尉をなぶり殺しながら涙していたり、ハレルヤに入れ替わられそうなアレルヤが「ボクはもう人を殺したくないんだ」と発言したりと、やや作者の独自解釈(つうかミス?)が目立ちます。
 あまりの駆け足っぷりに、コマ単位での「間」が皆無に等しく、かなり味わいもへったくれもない感じに。ダブルオーがどんなストーリーか理解するだけという目的にしても、やや編集入っているから、その面でもきつい。軍事演習の前に、鹵獲作戦前にあったロックオンとフェルトのやりとりが入っているのはよかったんですが、後がなあ……。大森版の独自路線は非常に面白かったのですが、こちらは自由にやらせてもらえないのでしょうか。
 前述のように、ストーリーが駆け足・詰め込み過ぎであるため、味もスンパチもっつーか余韻も情緒もなし。唯一、ロックオンが刹那を問い詰め、銃口を突きつけるシーンはちゃんと間が取られていました。つーか、全体的にロックオン比重高め?
 作者も色々縛りがあって大変なんだろうけれど、ダブルオー漫画は大森版と00Fがあればぬえやは満足です。まあ、次回で完結のようですが。