大森倖三『ガンダム00』2
機動戦士ガンダム00 (2) (角川コミックス・エース 146-5)
- 作者: 大森倖三,富野由悠季,矢立肇
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/07/26
- メディア: コミック
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でも、この大森版は随分独自色を打ち出してきました。もとより粗い絵とメカへの愛が溢れ、キャラが妙に表情豊か(オーバーアクション)なのが特徴的だったのですが、少年漫画的とゆーか、激しくかっ飛んだ方向へ。
まず、マリナ姫がテレビ版よりよくなっている。ガンダムヒロインらしい気丈さを身につけたといいましょうか、オリジナルエピソードで、子供の助けにと財布を出しかける姿に、いつものマリナだなーと思ったのですが。内戦が勃発して、がっくりするのがシーリンで、それを励ますのがマリナというテレビとは逆の構図に! これはびっくりでした。
アザディスタンへ調査に出かけた刹那は、「顔を見れば分かる」「子供でなければ殺されても文句は言えない」とクルジス人であることを理由に投石の嵐を受けるはめに。ちょ、投石って原始的なようで侮れない危険な攻撃だぜ!
それを助けるのは軍用車で現れたグラハム。何というエンカウント。去り際の「黒いフラッグに乗るフラッグファイター」という自己紹介が笑えてならない。
グラハム「久しぶりだなガンダム!!
お前にまた会う為にカスタム化したフラッグを作らせ アザディスタン議会にまで掛け合ったんだ
失望させてくれるなよ!!」
顔が野性味を帯びたのと相まって、なんかグラハムがアニメ版からちょっと印象ズレてきたなあ。新しく出たライバルキャラみたい。
一冊まるごとアザディスタン編の今回、刹那とマリナの出会いも自然で良かったですね。別れ際にコードネームを言うのではなく、「それをガンダムで証明する」→(非武装で王宮へ)「これがガンダムだ」+自己紹介という流れ。
あと、一巻で「世界の敵を倒してやる」と言っていましたが、今回はアリーに向かって「お前が世界の敵(ゆがみ)なのか」発言。敵=歪みか、なるほろ。
そしてラストでいきなりトリニティ登場。人革連シカトされてるなーと思ったら、アレルヤのエピソード削ってそっちまで飛ばすためか!
でもこれはこれでかなりいい感じなので、次回に期待です。
ただ、予告を見るとテレビ最終話の血まみれ刹那がいるんですが、三巻で終わり? 凄い駆け足展開……