出雲旅行記(2)

 ふつかめー。ホテルの朝食(キーと一緒に無料券ご進呈)にて、味噌汁でグルタミン酸を充填し、ちょっと気力快復。
 本日のメインは、最近世界遺産に指定された『石見銀山』。そこの、龍源寺間歩と、大森区散策に行ってきました。
 世界遺産にも色々あって、この石見銀山は「交通の便が整理されていない世界遺産」です。道中すれ違った見も知らぬおじさんは、「世界遺産やって、こんな歩かせたらあかんわあ」と言っていました。無理もねえ。公園のバス停から降り、だんご屋でレンタサイクルし、出発。目的の龍源寺間歩まで、ゆるやかな坂道です。
 このへん(大森区)は昔ながらの古い町並みが残っている、実に情緒溢れる地域。伐採用なのかやたら真っ直ぐな木が目立ちますが、緑豊かな中、真夏の太陽を浴びてサイクリングするのは中々爽快でした。つーか自転車なんて四捨五入して十年ぶりだから、最初ふらつきましたよ。なんという運動神経。自転車で行けるところに何かあるような場所で暮らしてねーし。
 龍源寺間歩は、涼しかったです。銀を掘った採掘坑入り口に近づいただけで、もう冷気が吹き付けてくる。一歩中に入ればまさに別世界、内部に設置された温度計によると、その気温なんと15〜18℃! 外界の半分以下ってどうよ。岩肌からは地下水が滴っているし、ちょっと肌寒いほど。すげー、銀山すげー。
 ところどころ、鉄格子で塞がれた脇道があるんですが、服が汚れるのも構わず這っていって何とか奥に進めるかという狭さ。あんな穴蔵に、ろくな明かりもなく入るとか、考えただけでぞっとします。閉所恐怖症でなくとも頭にキそう。竹製のポンプで排水したり、背中の袋に銀や石をしょって運ぶ絵などの資料を眺めて外へ。
 自転車を返して、次は街の散策です。前述したように古く情緒ある大森は、映画でしか見たことがないような味のある建物でいっぱいでした。ちょうど子供会が夏祭りの準備をしているようで、『裁判所』とか書かれた建物前の広場に集まって、何やらやっていましたよ。縁側とかあちこちにあるわあ。うーん、日本だなあ。
 次の目的地は、島根ワイナリー。数種類の島根ワインと、ノンアルコールぶどうジュースの無料試飲が楽しめます。
 出雲神社のあたりからそうでしたけど、ここのお土産コーナーでもゲゲゲの鬼太郎グッズがいっぱい。ええと……島根と水木先生って何か関係あったっけ。出身地? ぶどうゼリーと島根ワインを買って出発。ガイドさんがお土産を買うにはオススメのポイントとして、「お菓子の寿城」というものを勧めていました。しきりに、そこで売っている「ふくふくうさぎ」とかを宣伝してたんですけど、やっぱ旅行会社と繋がっているんですかねー。寿城自体は、さして買いたくなる土産物はありませんでした。伊勢丹とかデパ地下だともっと目移りするんですけど、そういう魅力が皆無。よかったのは唐辛子梅茶をゲットできたことだけ。
 帰りのバスではお坊さんの講演ビデオと、劇場版必殺仕事人〜中村主水死す〜を観ました。寝ぼけていたけど、講演ビデオは意外と面白かったです。それより、必殺仕事人がいまいち話がよく分からなくて困ったり。とりあえずあれだ、主水と不倫したちづるが一番悪かったんじゃねえのか、あれ。タイトル通り、落ちで主水が死んで死にっぱなしなのにびっくりしましたが。絶対復活すると思ったんだけどなあ、締めに入っちゃうんだもんなあ。
 そんなこんなの出雲旅行、一日目は二日目より元気になって、中々楽しめました。旅行は土産物巡りが楽しいんですが、今回はそちらはいまいち。さーて、次旅行行けるのは、いつになるかなあ。