あと九日、あと九日、あと九日……

 VIPPERな俺さんより、サムライって世界的に見てどのくらい強かったのかな
 スレよりも、むしろコメント欄からが本番。
 横のバーの短さから膨大な量なのが分かりますが、侍・刀・日本武術や戦国時代などなどの様々な話が盛りだくさんで非常におもしろかったです。戦国時代の戦死者の骨を調べたら不思議なスジが付いてて、何かと思ったら発達しすぎた筋肉が骨を削っていたとかもうね、どんだけ昔の日本人強かったのって。
 一年経ってもコメントが付くロングヒットスレ。
 西洋と日本の文化の違いや、開国鎖国論争、日本人の体格、西洋の騎士などなど、様々な話題が出てきます。

秀吉が小田原城を包囲したときの軍勢が30万人。
それでも秀吉に従わない勢力は20万を越えるくらいいる。
この時代に「傭兵」でない正規軍でこの数をそろえられるのは日本だけ。

中国は代々傭兵で軍備を整えていたから正規軍は少ない。
秀吉が明を敵にして戦おうとしたのもある程度根拠はあったんだろう。

戦国から太平の江戸時代を通しても、日本全体の常備軍(武士)の多さは際だっている
足軽(徴兵)制度もあったので、これに浪人(傭兵)や対外戦争の折りに出現が予想される工商身分出身の兵(市民兵)も含めるまでもなく当時の日本は軍事超大国
江戸期でも人口の10%は職業軍人で、それで社会がまわっていた、これは凄まじいこと。
更に言うと、戸籍が確立していたために正確かつ迅速な動員ができること、これはとてもとてもとっても大きな事。

 以前、皆川博子の『聖餐城』という独逸三十年戦争の小説を読んだ時、「当時の独逸(というか欧州)には常備軍がなかった」「ほとんど傭兵頼み」という描写とか事情を意外に感じたことがありました。まあこの小説では、ローゼンミュラー一族(たぶん架空の人物。聖餐城では史実の人物も結構登場しますが、フロリアン・ローゼンミュラーにモデルがいるって言ってたし)による練度の高い傭兵企業とかでその辺の流れが変わっていったりしたんですが(ひどい要約だなしかし)。
 で、上記に引用したコメントを読んでなんだか納得した次第。ヨーロッパが大航海時代に日本をせしめようとしたけれど、調べたら練度の高い戦士がうじゃうじゃいるから控えただとか、人口の二割が戦士なんて世界的に珍しいだとか。しかも戦士と言うより専門軍人(武芸十八般とか言うしね〜)。
 西洋剣術の流派は寡聞にして存じませんが、日本刀というか剣術の流派は無数に存在するんですよね、この国。戦うちうか、人を殺す技術をそんだけ熱心に研究してた人たちが大量にいたんだなあ。その上、死を名誉と考える精神論で神風特攻もかます
 昔の日本刀は玉鋼という特殊な製鉄でできていたけど、現代ではもう再現不能ロストテクノロジーだという話にも浪漫を感じますね。でもタタラの神様は泣いてそうだ、もったいない。
 まあ、悲しいのは、剣は一人の敵でしかないってことですが。はは。