第5話『限界離脱領域』

 俺様はハレルヤ!
 さて、今週はいよいよハレルヤ降臨。
 冒頭は沙慈ルイスからの明るい始まり。まあOP前は前回のタリビア騒動のおさらいでしたけれど。監督の解説で、この話は沙慈ルイの物語の起点だそうですね。二期ではどうなるのかなあ、この二人……。
 そしてカップル+絹江ねえさんの背後に出てきた、少尉と荒熊中佐が既に親子っぽく見えてならず。
 モビルスーツ性能実験の開始……ああ、最初アレルヤが何の任務受けてたかよく分からなかったけど、ここで言ってたのね(密林での基地、ロックオンとの会話)。ただ、これが人革の新型・タオツーのことだったり、「突然新型が出てくるなんておかしい」という言及は、小説にしか出てきませんでしたね。あと、ここでの「CBは警察と同じ」という兄貴のお言葉も、小説のみ。
 超兵機関研究員による超兵スペック解説。
セルゲイ「貴官は自分たちがしていることに疑問は感じないのかね」
研究員「思いません。劣悪な宇宙環境に適応するため、少尉の存在は必要不可欠です」

 しかしソーマのアンダースーツ凄いな……。
 そういえば沙慈ルイの引率をしたボルスさんってなにげなく名前ありキャラですが、何か意味あったのかなあ。
 宇宙から眺める美しい地球。21世紀の現代では、結構大気汚染で黒ずんでいるらしいですが、00世界は化石燃料が使われなくなりましたし(アンフみたいなのもあるけど)、空気が綺麗になっているんでしょうか。宇宙から見る地球は常に美しいものとして、徹底して描写されています。
 衝撃のピンクモビルスーツ登場。ティエレンタオツー=漢字で書くと鉄人桃子。作中では誰もこのカラーリングとネーミングに突っ込まなかったな。
添乗員「その気持ち、分かります。地上はゴタゴタしていますから。ソレスタル・ビーイングなんて組織も出てきますし」
アレルヤ「ホント、イヤだよね」

 一回目は何気なく見ていたシーンですが、改めて見返すと、何だか意味深で、一言では表せない意味が込められているような気がします。初めて見た時は、あれっ、何か勘違いされた?(地球を見るのが好き、という言葉に対しての添乗員の反応) という顔をしたように見えたんですが。今見ると、「ああ、やっぱりCBって嫌われているね」という風にも取れます。やっぱ覚悟してても、ナマの声聞いたらちょっと響くよね。
 沙慈ルイと王留美&紅龍すれちがい。2期で再会する伏線かのう。
 少尉のMS性能実験開始。最大加速でも誤差がうんたら……えーとつまり、物凄いスピードを出しても、その速度と慣性を見事にコントロールする、並外れた操縦技術があるってことかいな。
 そして共鳴するアレルヤとソーマ。きたきた。
 前髪の分け目が反転し、アレルヤ第二の人格・ハレルヤが出現。初登場が四つんばいってああた……。
 そんなことはお構いなしに(そして周囲にもお構いナシに)、宇宙空間にいるソーマへ脳量子波を経由して殺意をぶつけるハレルヤ。つか、なにげに殺そうとしてなかったか、こいつ。脳量子波干渉の頭痛は生命維持に関わるらしいし。
 ハレルヤはソーマ気絶後も、「誰だ……誰だ……」とぶつぶつ呟いていて完全に危ない人です。そして発生した、重力ブロック漂流の事故にも「ご愁傷様だなあ」と笑ったり、完全に危ない人。誰か早く通報しろよ! しかもこのハレルヤ、たまたま事故に遭遇したというより、さっきの接触が原因で事故がおきたと分かってて笑っている気がします。小説版読むと特に。
 そしてセルゲイ中佐とアレルヤの救助活動が開始されました。さあ、残された時間は5分、それを過ぎれば、切り離され漂流を始めた重力ブロックは、地球の重力に捕まって落下してしまいます!
セルゲイ「宇宙(そら)は……なぜこうも無慈悲なのだ!」
 先ほどの地球の美しさと対比するような中佐の言葉。そこへ現れるキュリオス。宇宙漂流ってやっぱり、例のバトロワだよな。
 ともかく、キュリオスの出力がヴァーチェと同等とは思えませんが、ティエレン5、6体ぶんほどの出力が救助に加わりました。まさかガンダムがそんな行動に出るとは思っても見なかった中佐は困惑気味。でもって、ブロック内の人間に呼びかけるガンダムパイロットの声の、あまりの若さにもびっくり。
 ……この時の、中佐のティエレンに積んであったミッションレコードって、声紋調べなかったんですかね。鹵獲作戦の時みたく、超人機関との繋がりは知らなかったにしても、貴重なパイロット情報じゃないですか。いや、調べたけど何もヒットしなかったりしたのか、それとも。
 ここだけ登場の、デュナメステールユニット&超高々度狙撃能力。刹那はオマケっぽく雲を切り裂いてましたが、まあ成層圏まで見えるほど雲を切るってのも、かなり凄いですよね。と一応褒めておく。中佐にもCBの戦力をばっちりアピールだ!
セルゲイ「私にも、恩を感じる気持ちぐらいある」
 渋いぜおっさん。つうかぐらい〜って、凄い控え目な表現。
 ナイスコンビネーションを見せたソレスタルビーイングの面々ですが、ティエリアは不満タラタラで反発します。
スメラギ「あなたはどうなのよ……」
 そんな彼に向けた彼女の一言。アレルヤを助けるためじゃない、ガンダムを守るためやった〜とか、リヒティの「どうしますか?」に対しての「決まってるわよ!」とか。この回のスメラギさんは、とっても大人でできる指揮官って感じでしたね。鹵獲作戦で株を下げましたけど。
 しかしこの話、前半の中では、マイスターの面々が格別に仲がよく見える、約一名除いて(笑)。