第一話『ソレスタルビーイング』


 OP、クルジスに現れたOガンダム。えーとこれがOガンダムのテストだったというから、ミッションが『戦場の人命全ての排除』ってのは目撃者の始末って事ですかね(小説版その他の情報をあわせて考えると)。Oガンダムパイロットがリボンズだと、ファーストガンダムにはやっぱりアムロが乗っていたわけですが、したらリボンズはどういうわけでアレハンドロのところにいるのか。ティエが出来てから追い出されたんだろうか(それだとCBが人革と変わらんのだが)。
 ワールドレポあたりの新情報だと、太陽光発電広めたり、世界が三つの勢力に集約されるよう動かしていったのがCBだとのことですが。そうするとプトレマイオスに乗っているのがごく少数なだけで、ソレスタルビーイング自体は、もっと巨大な組織なのかな……。留美のエージェントもいっぱいいたし。
 イナクトお披露目。このシーンのBGMは結構好きだ。イナクトはフラッグの猿真似っつーかそもそもフラッグを参考に開発していたような。
 ガンダムエクシアの出現で通信障害が起こりますが、このへんは小説版では軽く扱われていたなあ。
 出撃前にハレルヤと会話するアレルヤ……。台詞が全体的に抑揚ないので、「待ちわびた?」が「待ちわびた↑」にならにゃならんはずが、「待ちわびた→」に近いから、「(実戦を)待ちわびたんだから憂鬱なんだかどっちなんだよ」ってな感じですな。
 初登場時の留美は可愛い。チャイナ+「男がさがるわよ」で凄いイイ女キャラだ! と最初思ったのですが、後のほうになると……。「世界が変わらないなら壊れてしまえばいい」ってセレブーに言われましても引くわい。
「そうすりゃ二階級特進だ!」の台詞は結構好きだが、さらっと小説版では削除。ちっ。
 式典のさなかに襲ってくるテロリストと、それを迎え撃つキュリオス&ヴァーチェ。パーティ客が混乱する中、一人誰にも聞こえないようガンダムの名前を呟く留美は凄い優越感浸ってるな……。と、そんなところもこの辺は好きだった。
 イオリアのビデオメッセージ。これって録画なのかどうなのか結局はっきりしないままだったが、2期で生きてたイオリア(月のヴェーダんとこにあったのはフェイク)とか出たらどうしよう。しかしスカーフといい身なりのいい爺さんだ。ロックオン兄はメッセージの内容をそらんじているそうですが、やっぱCBメンバーは暗記必須だろうなあ。
アレルヤ「ハレルヤ、世界の悪意が見えるようだよ……」 
 小説で補足されてはいるが、そんな散文台詞をここにいない誰かさんに向けて話しかけるのはヤメテオケ。しかしアレルヤがハレに人前でも話しかけているのって、ハレルヤが実際に出てくるまでだったなあ。
 製作陣も「最初ゆっくりやりすぎた」って言ってましたが、確かに「必要だけれど静かに動かしすぎたスタート」という印象。PVとして考えるといいんですが。初期のころは、グラハムあたりを主人公だと思って、CBを「ある日突然現れた謎の秘密結社」と思っておくほうが面白いくらいだし。なんかセイロン島あたりとかの戦闘シーンBGMを天地咆哮に変えたやつがありましたが、ガンダムが敵にしか見えなくて笑った。
 CBが純粋に敵キャラなら、初期のキャラ薄さ加減が逆に、適度に情報を隠している感じがして、色々想像できて人気が出たかも……なんて考えてしまう。まあ、悪の組織ソレスタルビーイングはあまりシャレにならんのですが。


グラハム「ハハハハ、これは傑作だ。戦争を武力で解決する。ソレスタル・ビーイング、存在自体が矛盾している!」
 ダブルオーはそのタイトルどおり、作中に様々な「ダブル」を用意していますね。刹那はよくわからない(ガンダム=神として、神と人か?)けど、ロックオンは「双子」、アレルヤは「二重人格」、ティエリアは「両性具有(最後のほう女性に性転換しているように見えるわい)」または「人と機械」。
 だからこうしたダブル関係が結構テーマになっているのかと思ったんですが、むしろ「矛盾」がテーマと考えた方がいいのかもしれない。
 上の1話で出たグラハムの台詞に加え、小説1巻エピの

 最強の矛と、最強の盾で戦ってはならない。
 (中略)
 ガンダムという矛と、情報(ヴェーダ)という盾が戦ってはならない。
 どちらも僕が手に入れる。
 その二つで矛盾した世界を是正する。

 これが結構決定的だなあ。別作品の話になりますが、『惑星のさみだれ』(水上悟志)ってアワーズの漫画でも「最強の盾と矛は矛盾だけれど、それを一人の人間が持っていたら最強」という主旨の台詞もありましたし。矛盾の力で矛盾を正す……。矛盾自体、「最強」のダブルですし。