きみには しつぼうしたよ

 今日は弟のオゴリで夕飯を食べにいきました。
 久しぶりに地元のお好み焼き屋にいったのですが、つい最近リニューアルされたそうで。なんぞ駐車場は広くなっているし、お好み焼き屋のはずが洋食屋風のオシャレな建物に。メニューもお好み焼きとか焼きうどんとかネギ焼きといった定番の他に、「イタリアンサラダ」「ホタテとベーコン巻アスパラの串焼き」といったものが。……○○屋と言っておきながら、その系統以外の料理も豊富なところは、大概落ち目なのが法則です。平和堂の近くのパスタ屋もそうでした、スパゲッティが中心だったのは最初だけで、気がつくと牛丼とかやってたし。
 まずは食前のチューハイなんぞを頼むのですが、やってきたこれがマズい。薄すぎてマズい。どんだけケチっとるんだこれ。
 でも本命の料理が来るので気を取り直します。店に入るまでは豚肉もちチーズを頼もうと思ったのですが、メニューに載っていた「牛タンシチュー ¥750」に目がくらみもうした。あれ、そういえばシチュー頼んだのに箸と取り皿ばかりで、スプーンがないなー。シチューと一緒に来るんかなー……とか思っていたら、何かスプーンを使う必要がなさそうなシチューが出ました。
 具は人参、カブ、ブロッコリー、香ばしいマッシュルームなどなど(でもなぜかジャガイモはない)。それらが平たい大皿に牛タンともども、きれ〜に盛り付けられております。にんじんとか見事にグラッセカットされて、朝鮮人参かと言うよーな不自然な赤さなのはなぜでしょう。まあ見た目は綺麗ですよ、ええ。で、そこにビーフシチューのルーがかかっております。以上。
 って、シチューってのはもっとこう深い器に入れてスープを飲むがごとくっていうかそのものを啜る料理だろうが! これじゃシチュー風牛タン煮込みとか、牛タンの煮込みを盛り付けましたとかだよ! 箸で具をつまんでいくとあっという間になくなり、残ったルーはスプーンがあっても満足に一口も飲めない程度にしか残りません。お、俺は……この柔らかくて美味しい牛タンや野菜のうまみがよく煮込まれたルーを飲むのを楽しみにしていたのにぃぃぃ!
 しかも人参にいたっては微妙に生焼けです。カタイ。あと、店で750円の料理とか頼んだらそれなりにお腹がくちくなりますが、そんな食欲上の満足度も全然足りていません。料理出すのが遅い上にこの体たらくははたして。意気消沈しながら残ったチューハイに口をつけますが、味の薄いそいつがまたマズさに拍車がかかるのでありました。ヒデェ。
 お客さんはなかなかの入りでしたが、リニュしたのはつい最近という事は、あとはもう下り坂でしょうね。弟のお好み焼きを分けてもらいましたが、前からあるメニューはまだ美味しくいただけます。変な色気出して失敗する典例やん。もう二度といかねえ。