小説を書いている。ガガガ大賞に送る予定だったのだが、間に合わない感が漲っていて欝だ。
 ガガガの締め切り(9月末日)を逃すと、次は予定が10月〆のスパダ(スーパーダッシュ)にシフトしてしまう。その時期は魔王の5話以降もやっておかなくちゃならんのでキツイ。
 それというのも、俺の設定癖のせいなのだろう。多分。
 ストーリーは大体出来ている。と言っても、大枠だけれど。主人公ともう一人メインがいて、相手との関わりの中で主人公が変化と成長を見せる、とまあオーソドックスなものだけれど。そこから差別化を計るためキャラを作りこみ、舞台を作りこみ、背景を作りこみ、それぞれに適切なパーツを吟味して配置に苦心する。その繰り返しだ。
 取り合えず背景設定と特殊効果(要は魔法とか忍術とかのポジション)が有機的に絡むよう設置して、作中のみの用語や固有名詞は難しすぎず独り善がりすぎず分かりやすく。さりとてありがちでなく特徴的なフレーズに。キャラの名字がなぜか三文字姓ばかりに偏るとか変な名前が多すぎるから直したりとかそんな調整もある。
 後回しにすりゃいいのに、作品タイトルだけ半日潰して決めてしまったりもした。間抜けだ。そんなもんはギリギリまで天啓が降って来るに任せりゃいいものを。
 既存の作品に被らないよう神経を使う。自分が過去読んだものとダブらないか精神を引き締める。余談だがDグレイノセンスやら何やらの設定は武装錬金とダブるものがある。
 めちゃくちゃ面倒だ。でも、楽しいからやめられない。辛いのが楽しい。楽しいから辛い。最近はパソコンにだけ打ち込んで練りこむのに疲れて、メモ帳に向かい合う事が多くなった。パソコンで出る文字は活字のそれと同じく整った文字だけれど、自分がペンで書く字は乱れたナマの字なので気軽に書き散らせるのがいい。
 あと少し。あと少しで頭の中の歯車がかみ合うような気がする。そしたらなんだか、この物語の設定も背景もガチっと決められるはずなんだ。そんなもんは置いてとにかくストーリーを書けって? ああ、分かってるさ、何事も充分に準備を終えて始められるものでもない。けれど、これはまだまだ準備の余地があるんだよ、本当だって。ここまで不備があるとはっきり分かったまま見切り発車をするのは恐ろしいんだ。
 ああ、でも小説書きたいな。設定地獄も楽しいんだけれど、ね。


 とかいいつつ武装錬金のDVD9巻を予約しました。一度普通に注文しちゃって、慌ててウンジョー経由に修正。へっへっへ。10月はドラマCD買おうかなー。