考察・戦部@激戦vs円山@バブルケイジ

 この二人がぶつかればどちらが強い!? という妄想考察企画。


 戦部は基本的に攻撃を避けません。「今の避けれたんじゃ?」ってのもまともに喰らっている気がします、特にアニメ。パピヨンが弱点見つけてからも無駄に数回吹っ飛ばされていたような。少なくとも彼が攻撃に対する回避行動を取ったシーンは皆無だったと思います。攻撃は全て受け切った上で倒すというスタイルなら、いっそ漁師よりプロレスラーに就職したほうがよかったんじゃないですかねえ。いつだって半裸でいられるし。
 で、一応高速自動修復にも限界(気力の限界)はあるんですから、避けれる攻撃は避けたほうが良いと思うのですが。幾らやっても再生するからって防衛本能壊れてんじゃないんですかこの人。うわ、戦団凍結で核鉄返却したんじゃピンチじゃんけ。そのうち無茶やって日本海で溺死していそうです。沖から自力で泳いで戻りそうだけど。
 で、戦部は錬金の戦士なんですから、もっと慎重になったほうがいいと思うんですよ。○○流槍術とか、武門の徒っぽい風体なんだから、受け流しとか出来そうなんですけどねえ。あんたいつも捨て身過ぎ。無駄に捨て身。そういうのを犬死と言うんですよ、犬は再殺部隊に二人もいりませんよ。だいたいホムンクルス武装錬金の攻撃に、どんなハメ技があるか分かったもんじゃない。特に再殺部隊なんてわりとハメ技系なんだから、身をもってその危険性を知っておくべきかと思うのですがねー。


 とまあそんなわけで、「攻撃を避ける習慣のない戦部」が「モロに円山の攻撃を喰らった」と想定しましょうか。
 とりあえず身長がバスっと吹っ飛びます。まずは15cm? それとも30cm? けれど戦部は余裕です、慌てず騒がず攻撃を続けます。なんてったって高速自動修復、身長なんざすぐに元に……、
 戻らない!
 それはなぜか?
 まず戦部の武装錬金『激戦』ですが、7巻62話で再生した腕が激戦を掴むシーン。ここで、激戦の柄にある溝内に精密機械が詰まっているのが見えます。この辺にセンサーがあって、ユーザーのバイタル監視なんかを行なっているのでしょう。なお、バイタル(サイン)とは脈拍・呼吸・血圧・体温あと意識レベルなどの情報で、槍がどうやって戦部の負傷を認識するのかと考えた場合、これを基準にするのが自然じゃないかと俺の乏しい知識では推察されます。錬金術ですからもっと直接的に戦部を常にスキャンしている可能性もありますけど。
 ……って、そんな精密なモンを武器に仕込んで、あげく本体がしなるほど力一杯人*1をぶん殴るとか無茶苦茶ですが、その頑丈さ加減がやはり錬金術ですね。錬金術を作ったやつは変態ですよ、こんな医学やらなんやらの素晴らしい技術を白兵武器に持たせるなんて。
 一方、円山の武装錬金『バブルケイジ』は、対象が着ている衣服は縮める事が出来ませんが、武装錬金は縮める事が出来ます(つまりブラボーなら縮められても裸にならないわけですね。変質者度が増すだけで)。というわけで、戦部は服がぶかぶかになりましたが激戦も一緒に縮みました。
 しかし、戦部も要の槍も無傷ッ。

パピヨン「本人は傷を負っても、要の槍本体は無傷──。尚且つ、本人の手から離れているとなれば流石の高速自動修復も発動できまい」
ゴゼン「? どゆことだ?」
斗貴子さん「槍が破損の事実を認証出来ないんだ。壊れていると判らなければ治しようもない」
(コミックス8巻65話)

 つまり高速自動修復の発動条件は「1.槍の破損」、「2.槍を手にした創造者本人の負傷」。槍本体による戦部のバイタル監視は、あくまで接触時のみで、手放されると認証不可能になる。また、この辺のセリフからすると、やはり高速自動修復はあくまで「負傷」に対してのみ働くと推察できます。
 前述のように、槍による負傷認識がバイタルサインだのみですと、身長が縮んだだけでは脈拍や呼吸に異常は発生しません(縮みすぎると重力の影響が変わってくるかもしれませんが、そんなとこまで検証の手は回りません。orz)。以上のような理由から、『激戦』は身長爆破をダメージとは認識しないと結論します。


 そして円山好き勝手絶頂の第2ラウンド。
 調子コイてとうとう戦部の身長を0以下にしやがりました。これで彼は「消・滅」です。身長が0cm以下になっても実は犠牲者はミクロの世界で生き続けるのではと想像も出来るのですが、それなら円山が武装解除した時に元に戻ってしまうはずなので、やはり消滅してしまうのでしょう。
 しかし! その時戦部@激戦の高速自動修復が発動、現れたのはフルサイズの裸王@戦部ッ。
 ……戦部と激戦が同時に消滅したら、核鉄ごと消滅して円山WINの可能性もありますが、それはナシの方向で一つ、お願いします(というか、7巻のパピvs戦部では、激戦も戦部も跡形もなくなっていたので、消滅しても復活できるはずです。彼の気力が持てばですが)。
 さて、身長爆破は修復出来なかった激戦ですが、なぜ消滅した途端フルサイズに戻ったのか?
 まず、消滅直後の身長に戦部を修復してしまうという事は、槍が戦部の現状を認識している事になると思います。戦部に何らかの異変が出れば修復するのが激戦の特性(のハズ)なので、『消滅は免れたけど身長はミリ単位』という恐ろしい事態は避けられるでしょう。そしてそうなる前に普通に身長を修復して決着がつくでしょうね。
 これは作中では明言されてない事で仮定にすぎませんが、『激戦が修復するのは、戦部が武装錬金を作った瞬間*2』の状態と思われます。パピヨン戦で修復された戦部は、必ず同じ状態でした。うっかり若返ったりしてませんものね(まああの話の中でそれをやる必要もないんですけど)。というか、それ基準でなければ、いつを基準に修復しているか謎でたまりませんし(初めて武装錬金を発動した時、だったら戦部は、戦闘中に若返ったりそれまで鍛えた筋力が落ちたりする可能性があります。彼はレコードホルダーなので、それなりに年季の入った戦士でしょうし。つうか老けた27歳だなあ)。とまあそんな前提で考えまして。
 まず「消滅」は戦部のバイタルサインも消えるし槍にも異常が起きるので、はっきりと「負傷」を認識する事が出来ます。パピ戦の復活と同じですね。で、この時、槍は最初から戦部の身長が縮んだ事は認識できておらず、修復しようとするのは武装錬金を発動させた時の、フルサイズ戦部。
 そして以後も身長爆破を喰らっても、戦部が自分を軽く引っ掻いて傷でもつければ、高速自動修復のついでで身長も回復できるという寸法です。バブルケイジの特性は封じられました。
 武装錬金が意味をなさなくなった円山にもはや打つ手はありません。円山はガタイのいい*3オカマですが、ガチで殴りあいになればどっちに利があるかは自明の理《アクスィオーム》! でしょう。


 結論:
  戦部厳至WINER.

*1:殴られたのはパピヨンなので超人/ホムンクルスですが。

*2:初めて武装錬金を発動した時、ではなく、武装錬金を発動するたび

*3:185cm。でもこの身長で65kgは軽いような。