『ねこぱんち』と『キジトラ猫の小梅さん』で猫分を補充する日々

 少年画報社が出している雑誌(コンビニコミックス)に、ねこぱんちという物があります。
 基本的に少女漫画っぽい絵柄が多く、二つ三つは画力がひどくて読む気になれない作品もまじっていますが、投稿猫写真コーナー(少ないけど)や、数々の猫漫画で『猫大好き、でも飼えないの』な私は癒されております。
 これと似たようなもの(同じようなサイズでよく一緒に並んで売られてる)『ねこまんが ねこパラ』がちょっとどこの社から出ているものかよく分からないのですが、最近こっちは見ませんね。あれはあれで好きなんですが。やたらまん丸い猫(ポヨ)の四コマとか。
 あと、『たま』に石田敦子が描いてて、『アニメがお仕事!』の宣伝が載っていたりもしました。たま掲載の『モモんち(ひぐちきみこ)』では、作者の夫がグレンラガンのPだという話がちょっろっと出ていましたが(夫がプロデュースしたアニメが云々という回があり、その時テレビの画面に映っていたのが明らかにグレンラガンでした)、マジなんでしょうか。
 何のかんので創刊して少なくとも一年は経っているこの雑誌、知名度はまあ高いのかどうかは存じませんが、手軽に猫で癒されるにはいいんじゃないかと思っています。コンビニでつい新刊を見つけると購入しちゃうし(笑)。
 さて、そんなねこぱんちの主力連載に『キジトラ猫の小梅さん(ほしのなつみ)』というのがあります。先ごろ大判サイズで総集編14話+書き下ろし1話が出版されました。主力なだけあって画力は中々のもので、安心して読めます。多少漫画的にデフォルメされた猫たちはやや擬人化要素も入り、四コマ版では普通に会話してたりします(四コマは総集編に入ってなくて残念。それともこれは最近始めたんだろうか?)。
 主役猫である小梅さんや、小雪ちゃんはしょっちゅう人語を解しているようなシーンが見受けられ、人間臭い反応や行動など、単なる「動物」ではなく「一キャラクター」として確立されていますね。
 まあその手法自体はよくあるものなので別にいいんですが、第3話だけはちょっとツッコミたい(笑)。飼い主が興奮した動物から小梅さんを守るため怪我をしてしまうのですが、その直後に怒った小梅さんがその動物をのしてしまうのですね。犬でも滅多にやらんのに、猫ではちょっとそれはありえん! が、まあ、猫まんがなのでそんな素敵なファンタジーもOK。
 作者は猫の可愛い仕草や動きを描くのがうまく、愛らしい造形の猫たちがさまざまな素敵ポーズをしてくれているのもこの漫画の魅力です。『ねこぱんち』自体には収録作品に当たり外れもありますし、連載という事でストーリーに繋がりのある小梅さんシリーズは、この総集編で一気読みするとよりお楽しみいただけるかと思います。まあ紐やビニールで閉じられていないので、立ち読みには向いていますけどね(笑)。



 あー、猫ちゃん飼いたいよ──!