【回廊】第10号一挙感想

issai2007-04-17

 無理をしないことにしました。
 っつーわけで、簡単に、まとめて、一気に、一斉に、一目散に回廊10号感想書いちゃうぜえ!

  中表紙
■祝祭へのプレリュード 遥 彼方 http://magazine.kairou.com/10/illust/prelude.html
 一瞬普通のようで、ねじれている絵。ぐーるぐーる。良い意味で不気味さや毒々しさのある絵。
 ちなみにこれに入る文字の没バージョン「私が許す 祝え」(うる覚え)みたいなのも、やっぱ良かったんじゃないかなー、なんて思う。

 第一特集・『祝★三周年&十号達成記念祭』

■人気投票 この回廊がすごい! 結果発表 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/ranking.html
 回廊第9号まで掲載された小説・超短編・イラストと、その作者絵師別に人気投票した結果だよん。ポーンさんは圧倒的だねえ。霧生さんの復活が待ち遠しいねえ。あと、おいら名前が欄外だよ、えへへ_| ̄|○

■【座談会&インタビュー】
 てなわけで、前述の人気投票にランクインした名誉ある方々は栄えあるインタビューの場に引っ張り出されたのであります。以下はその記録なんだけど、まあ、あまり言うこともないかな。エグチさんが内輪受けと言っていた気がするが、そういう面もあるし。
 いつかこういったコーナーがもっと持てはやされるほど、回廊が有名になったらいいなあ。
 小説部門作品別1位&作家別1位 インタビュー ──── VS ポーン http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/pone.html
 小説部門上位 座談会 ──── VS キセン&痛田&桂&遥&恵久地 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/novelbest.html
 イラスト部門作品別1位&作家別1位 インタビュー ──── VS 空信号 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/karasingo.html
 超短編部門作品別1位 インタビュー ──── VS 赤井 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/akai.html
 超短編部門作家別1位 インタビュー ──── VS キセン http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/kisen.html
 超短編部門上位 座談会 ──── VS キセン&水池&姫椿&痛田&秋山 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/sssbest.html
 表紙絵師 座談会 ──── VS 空信号&綾風&藤堂 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/illustrator.html
 記念コラム 回廊と私 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/kairouandme.html

 【超短編
■クレナイヨモギの夜 著/赤井都 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/kurenaiyomogi.html
 回廊とタッグを組んでるメールマガジン『雲上』で小説を連載している赤井さんの作品。実は赤井さん作品はこれが初読ですよイサイは。
 見事に落ちのついたラブストーリーですね。幻想的な世界で、それが綺麗で、哀しい。……でもなんで鹿が詳しい事情を知ってんだろう(突っ込むなよ)。

【イラスト】
■表紙の人々&… 絵/空信号 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/coverpeople.html
 タイトルどおり、これまで回廊歴代の表紙に登場したキャラの、空信号さんバージョン。らぶりぃ。
 誰が誰だか分からない人は、バックナンバーをチェックしよう!
■僕らは 絵/綾風花南 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/weare.html
 誰が誰かは座談会にて明かされます。しかし、光の花びらというか華ふぶきが眩しい美しさでよか。
■未公開イラスト集 絵/綾風花南 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/ayakaze.html
 ・少年の騒乱 ストーリーを感じさせる一枚。血塗れ! 血塗れ!
 ・春陽日 陽光がうつくしーですが、女の子の笑顔もまばゆいですね。
 ・迷路 なにげに後ろの女の子がゴスロリィですね。男の不敵な表情がいいです。カコエー。
■グラン・グラン・ギニョールの見所 絵/千代田梵天 http://magazine.kairou.com/10/kairou10th/guignol.html
 まあタイトルどおり。Mixiとかで見かけたような覚えのあるものも(例:ドリアン)。この鳥って文鳥だっけ?
 あと、これはグラギニョを見る際の参考にはさっぱりなりません(断言)。

 第二特集・『都市』
■都市・黒夜・少女 絵/那須花花 http://magazine.kairou.com/10/illust/citynight.html
 ゴスロリヰ少女が都市の夜景を眺めるの図。たなびく包帯と黒が良い。

  【小説】
■Don't Trust Over Zero. 著/キセン(原稿用紙換算35枚) http://magazine.kairou.com/10/spnovel/zero.html
 私達が暮らすこの世界に似た、退屈な日常を続ける世界の裏側に、じっとりと迫っていた破滅。けれど、それでも、すぐに日常の生活は変わりはしない。……という感じかな。面白いのかもしれないが、最後は「え、これで終わっちゃうの?」という感じだった。あれがオチとして落とすなら、もっと切れ味があったほうがいいんじゃないかな、なんか、こう、禁じ手っぽい落ちだと思うので。
■廃墟と都市 著/秋山真琴 絵/みつ(原稿用紙換算50枚) http://magazine.kairou.com/10/spnovel/ruin.html
 主人公のキャラが良い。後半の展開は超をつけてしまいたくなるが、全体的におおむね秋山節鰹節ねこまっしぐら。
 ヒロインのキャラも良い。つうかイラストがついてなお良くなった。
 えーとまああとは、うん、世界の雰囲気とかよい無駄さ加減で大げさな冒頭とか、やっぱり秋山節野武士野伏闇討ち天誅がぎゅっと濃縮されています。秋山編集長的えんたーてぃめんと。
■さよなら、異邦人 著/踝祐吾 絵/綾風花南(原稿用紙換算60枚) http://magazine.kairou.com/10/spnovel/stranger.html
 通称さよいよ。実は『公園通りの懐かない猫』の続編というか、共通した背景世界を持つ、以前からの読者には嬉しい一本。クロー、クロー。でも猫がいないからだめー、普通にだめー。
 回廊では珍しいミステリ書き踝さんことぶっさん作品なので、今回もミステリ。しかも舞台はMMO(オンラインネットワークゲーム)。時間軸が錯綜しているので、ちょっと分かりにくいかもしんない。

  【コラム】
■都市めいた蟲、蟲めいた都市の視線 著/キセン(原稿用紙換算35枚) http://magazine.kairou.com/10/column/rampo.html
 実はキセンさんは小説よりコラムのが巧いんじゃないかと思ってしまった。
 え、内容? ごめんおいらあたまわるいからむずかしいのわかんない。

【イラスト】
■都市の星空 絵/時磴茶菜々 http://magazine.kairou.com/10/illust/stars.html
 ちゃーなは翼とか好きだのうと思った作品。絵描きではない私にはぴんとこないが、写真をこんなに綺麗な背景に加工するのは難しいんだとか何とか。しかし、実際見てて彩り鮮やかな光の具合がいいね。
■高架上のガリバー・カップル 絵/空信号 http://magazine.kairou.com/10/illust/galliver.html
 よく見てみましょう、二人とも目の中はぁとです。らぶぃ。

 通常

  【小説】
歓喜の魔王 FREUDEN・ALBERICH. 著/六門イサイ 絵/空信号(原稿用紙換算80枚) http://magazine.kairou.com/10/novel/alberich.html
 拙作。連載第一回、わーいやったー。ジークハイル。
 ちなみに、絵を担当してくだっすた空信号さんは、めでたく絵師人気投票で圧倒的一位を獲得されました。祝福しましょう。ぱちぱちぱち。
■NesT Trial Version 著/痛田三 絵/藤堂桜(原稿用紙換算10枚) http://magazine.kairou.com/10/novel/nest.html
 掲載が間に合わなさそうだけど面白いよね云々かんぬんということで、回廊史上初・予告編掲載となった作品。予告編なのであまり言うことはないのだが、前号の『グラン・グランギニョール』が強烈だったので、期待大。
■ラストパピヨン 著/からすとうさぎ 絵/那須花花(原稿用紙換算45枚) http://magazine.kairou.com/10/novel/papillon.html
 とりあえず「ギーゼント面白い」に尽きる一本。作者的テーマは自意識うんぬんなのだが、そういったテーマを扱っているわりに、読んでて苦痛にならないさらっとした感じがうまい。あと、読み終わったあとに改めて長い副題を読むと、もう一度笑えます。
 しかし花花さんの絵、いーなー。
■陽炎の夏 第六回 著/芹沢藤尾(原稿用紙換算35枚) http://magazine.kairou.com/10/novel/kagerou.html
 回廊きっての古参連載小説もそろそろ大詰め。そして今回は短め。ようやっと過去の因縁がちみっと(?)暴露されてきましたよっと。
■小国テスタ2 前編 著/桂たたら 絵/時磴茶菜々(原稿用紙換算60枚) http://magazine.kairou.com/10/novel/tester.html
 読み切りのはずが面白いので連載になった小説第一号。そして今号はその第二話。直前になって扉絵にネタバレが含まれているため、急遽差し替えが……とか色々あったが、無事にほのぼのな絵がついた(何の心配だよ)。
 まったりしつつ、きっちり次回へ向けた伏線を取り入れた巧妙な一本。まあ、次回読まないとわかんないんだけどん。ふふふ。

  【超短編
■キセン LIFICTION http://magazine.kairou.com/10/sss/lifiction.html
 最初から最後まで黒いんだぜ。
■フルヤマメグミ A MURDER CASE OF COBALT60 http://magazine.kairou.com/10/sss/cobalt60.html
 ジェーニャの真意が気になるっつうか。周囲に被害は出なかったのかと(ry
■秋山真琴 1000 YEARS AFTER FROM THE END OF THE WORLD http://magazine.kairou.com/10/sss/1000years.html
 とりあえず景色を楽しめばいいと思うんだぜ。
■雨街愁介 DO YOU KNOW WHERE THEY ARE GOING? http://magazine.kairou.com/10/sss/going.html
 ほろこーすと・おぶ・ざ・蟹。「あじゃぱぁ──っ!」(*そんなセリフはありません)

 【コラム】
積読にいたる病 第陸回 著/踝 祐吾 http://magazine.kairou.com/10/column/tsundoku.html
 このコラムによって世代が丸分かりに!

  【書評】
 書評だよ。書籍の評論・批評だよ。あとは特に言うことない。えーと、なっちーは高校生らしからぬ読書家で凄い人だよ!
■「柔かい月」 イタロ・カルヴィーノ http://magazine.kairou.com/10/review/yawarakai.html
■「文芸漫談 笑うブンガク入門」 いとうせいこう×奥泉光渡部直己 http://magazine.kairou.com/10/review/mandan.html
■「少年検閲官」 北山猛邦 http://magazine.kairou.com/10/review/syounen.html
■「ママ・グランデの葬儀」 G・ガルシア・マルケス http://magazine.kairou.com/10/review/mamagrande.html
■「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書ばるぼら http://magazine.kairou.com/10/review/kyoukasyo.html

  【オンライン小説書評】
 書籍ではなく、オンラインで読める作品の評。これを読んで気になった人たちは、是非本作品のページにも跳んでいってくださりませな。
■「ビデオショップ」 クサカベアヤ http://magazine.kairou.com/10/review/video.html
■「姉、来たる」 虚影庵 http://magazine.kairou.com/10/review/ane.html
「マラソン」 霞永二 http://magazine.kairou.com/10/review/marathon.html
■「形のない奇跡」 黒野玄人 http://magazine.kairou.com/10/review/kiseki.html

  【波紋報告】
■「瓦礫ゐ波紋疾走!」 http://magazine.kairou.com/10/hamon.html
 俺が提唱した「大波紋詩篇」がタイトルに採用されなかった恨みつらみを今ココに。嘘です言いません。
 書いた人:回廊の人柱こと黄色いアヒル・ことむん。テケトーにつけた波紋の名にもっともらしい説明を……げふんごふんがほん。

■参加者紹介 http://magazine.kairou.com/10/writers.html
 参加者の一覧である。ちなみに私のブログは更新が停止して久しいので、見ても見るものはない。

■巻末座談会 http://magazine.kairou.com/10/chat.html
 実際の座談会の1/3くらいに凝縮されてたりしまする。もっと短く削られているかな?

■編集後記 http://magazine.kairou.com/10/postscript.html
 古井さんとぶっさんは相変わらず仕事量が多くて大変だ。

 ちかれたー。