バイオハザード4

「なんだありゃ?」
「トラブルよ」
 本当は特攻野郎Aチームを観る予定でしたが、時間が合わず急遽変更。3まで観たんだから、とほとんど惰性での鑑賞でした。
 でまあ、内容そのものは「ぶっ殺しまくりの悪趣味なペーパーバック」と言って差し支えないかと。とにかく冒頭から人がバタバタ死ぬ建物が吹っ飛ぶ。
 今回は前作の最後に出てきたクローンアリスが軍団結成してやって来るわけですが、倒れても倒れても同じ顔が出てきて人を撃ちまくる図は、アンブレラとどっちが悪役だか分かりません。
 基本的にこの世界の陰謀とか悪いことは全てアンブレラのせいであり、何かトラブルが起こるならそれはやっぱりアンブレラ。
 引用した会話はラストのものですが、おいまた続くのかよ! ということで脱力。
 仮に5が出たとして観に行くかしら……観に行っちゃうかもしれないけれど。
 物語的にはあまり評価してないようなこと言っていますが、逆に言えばそれ以外は凄く良い映画でした。
 決してゾンビが侵入できないはずの不落の要塞、しかしそこに小さなほころびが……という、いつ来るかいつ来るかとハラハラさせるくだり、武器を取るため敵がいるかもしれない暗い水中に入る展開、その次には穴蔵にもぐりと、さまざまにメリハリつけて飽きが来ないようにしてくれる。
 それと今回は初めての3D映画鑑賞で、中々新鮮な映像体験に。3D眼鏡が重かったんですが、眼鏡の人用って高いんですね(300円)。
 映像に奥行きや距離感が出て、銃撃によって生じる砂塵なんかが自分に降りかかりそうな臨場感が素敵。まあ後半はかなり慣れてしまいましたが。
 でもアリスが手裏剣投げるシーンとか、3Dのために撮影したのかもしれんなあと思ったり。
 ちなみにアリス、最初のほうで血清を打たれて常人と同じ体になってしまい弱体化しています。
 なら今回はもっと苦戦して、知略を駆使する感じになるのかなーと思いきや、やっていることはあまり変わりありませんでした。
 まあサイコキネシスとか、ぎゅんぎゅんしたアクロバットはしなくなりましたが。
 でもクローンの性能がオリジナルとあまり変わらない(しょっちゅう死んでいるあたり、微妙にスペックは落ちているのかもしれない)のを見ると、議長とかあんなに彼女一人に執着しなくてもいいんじゃね……? 充分な技術確立してそうじゃんアンブレラ。
 話の中心は、安全な場所だから生存者大歓迎だよ! 宣言している謎の「アルカディア」と、何とかそこを目指したいけどゾンビに囲まれて往生している、刑務所に立てこもった生存者たち。
 人類はもう私で最後かもしれない……と言っているアリスがちゃんと口紅とかしてたり、立てこもっていた人らがわりとこ綺麗だったりするあたりは、都合上とはいえ違和感あったなあ。
 Aチーム、公開中に観れるかなー。