ホラーM2010年4月号
遊霊少女凜/元町夏央
ノリが「自分の言えないことを代わりに言ってくれる幽霊」による、落ちモノ系恋愛少女漫画そのものなのでどうも受け付けない。景山くんが実はイクちゃんをずっと好きだったとか、イクちゃんの友達が主人公責めたり。
あと野郎に一話以来ずっと魅力が感じられなくて、キャラクター全員イライラする。
椿鬼/押切連介
産んでもらうぞ40人!!!
また女不足の村かよ!(紅の谷に続き) 女不足というか、間違った女性崇拝、な。
今回は怪我をして主人公・椿鬼が行き倒れかけますが、それを救った村の連中は自分たちの嫁御にして、ぽんぽん子供を産ませようとたくらんでいたのでいた……っていつの時代の話だ! いや昔話なんですけどさ。ネタが古すぎる気も。
とりあえず主人公大ピンチなので、次回に期待します。あと怪物のようなジジババと、その倅たちがらしい感じ。椿鬼を助けたのがいかに大変だったかネチネチしゃべるシーンは押切節全開でした。
マガサスビヨリ
今回はちょっと面白かったかな……。前回登場した彼女によって、白昼夢の世界に引きずり込まれる主人公。いつもの生理的嫌悪感も怪奇現象そのものにかかる感じでよかった。
最後はいつも助けてくれるあの子が実は…? みたいになったので、このままフェードアウトしてくれてもいいぐらい。あと本編より、目次の作者コメントのほうが面白かったりする。
闇夜に遊ぶな子供たち/うぐいす祥子
冒頭、いきなり「神州纐纈城」に笑った。
ミスリードがよく生きていた感じ。野々宮さんに関しては最初引っかかったけど、読み返すとしっかり伏線があって、なぜ気付かなかったのかちょっとへこんだ(笑)。今回、マコは鼻血だしたりさんざんでしたね。
機巧童子/鯛夢
ストレス解消であんなに痩せるとは……!
しっかし、一応宮司さんとかいたんですねえここも。そろそろ万物万能丸について色々明かして欲しい感じ。あと、今回の主人公は結構いい人でしたね。幸せになってほしい。
運命の恋人/平田京子
主人公の男がある日突然、顔も性格も超素敵な彼女に惚れられちゃって……
って、またこのパターンかよ! いい加減他のやりようはないものだろうか。両方とも死んじゃう落ちは新鮮な気もしたが、妊娠した子が〜ってのもベタすぎる。
もののけ草紙/高橋葉介
小兎初座敷ということで、とうとう主人公の世代交代を見た気分。
だいぶ前から小兎視点の話になっていた気がしましたが、手の目視点のことも時々あったし。が、今回は小兎の手のひらにも「目」が描かれているし、二代目手の目になっちゃったんだなと。
あと夢幻ってもしかしてそうなのかwロリコンなのかw
罪の花束/ワタナベチヒロ
今回は切ないめでちょっと良かったかな。
ただ、逃走の様子がのりピー……いや市橋容疑者ネタそのまんまですよね(フェリー乗り場のあたり)。
神の子供/西岡兄妹
何だろうこの凄い尻すぼみ感。最初、世界を破壊するとか言ってませんでしたっけ? どんどんエスカレートしていくのかと思ったけれど、あっさり復讐されるし、子供達はボス交替でOKみたいだし。
最後の台詞も、「だが第二第三の私が…」って何かの魔王の定番負け惜しみそのまんま。なんか一気にコケたなあ。
新・呪いお招待状/曽根まさこ
まなちゃんが可愛いやら可哀想やら。前半、マリーとまなちゃんの交流が微笑ましくて楽しんじゃっただけにねえ。で、依頼を「よくあることだ」と割り切るカイさんはさすがのプロだわ……。
漫画家墓場/見ルの栄司
相変わらずホラーやってないけれど、一ページ目から面白くて堪らない。光画部時間すら超えて遅刻……!
小岩さんをまつる神社が今回のスポット。絵馬って本当にあんな感じなのか非常に気になります。
神森開拓犠牲のキミ/倫理一輝
新人さん。主人公の目が丸くてでかすぎるのがバランス悪い。
「にたり」や落ちは良かったんですけれど、山のダメージがシンのダメージなら、山火事も危険ですよね? なのに自分のボディ燃やしてまで攻撃しますか……。そこがしっくり来なくて困る。
あとは「友情と裏切り」のドロドロ感がもっと欲しかったかなあ。
黒の公園/倉井スエ
こちらも新人さん。
ほのぼのした絵柄のショート。落ちは途中で読めちゃうが、まあうまく誘導していたと思う。
潮の記憶/渡千枝
今回はラブストーリーっぷりが強くてなんだか戸惑う。
しかし幽霊とか関係なかったんですかねこれ……結局記憶喪失サスペンスというところで、題材に新鮮みが感じられなかった。ベテランだし破綻無く描ききられてはいるんだけど……やっぱり古臭い、というのが第一印象。
でも主人公のキャラとかは好きです。