自らに問い、自らの答えを探す。

 現在作成中のプロットは、自問自答の連続であったりする。まあいつもそうじゃんって言われればそうなんですが。
 今回は、強烈に「書きたい!」というモチーフがあって、でも何で自分はそんなにそれに惹かれているのかってことを理解するために、自問し続けている。そしてその答えがようやく見えてきたのだけれど。
 モチーフの時点で分かってはいたのだが、あまり褒められないたぐいの動機がそこにあった。
 それを最後まで書き切ることが出来るのだろうかと思う。今の作品について考えるにあたって、私の頭はこれまでになく冴え、フル回転し、次々と言葉を紡ぎだそうとする。だが、同時に危険だという予感がひしひしと張り付いて、このままでいいのかと訴えるのだ。
 単純にこのモチーフを表そうとしたら、ただのグロである。だが作品は新人賞に投稿するためのものであって、救いのないまま終わるようではいけない。ハッピーエンドが絶対のルールだ。そして、これをグロというエンタメの枠でなく、ラノベの枠に収めるにはどうしたらいいか。
 ラノベとグロというものは親和性? が高く、浅井ラボとか有名ですね。読んだことないけど、薔薇のマリアとか、残酷描写のタガがよく外れるといいます。しかし実際、そこでどれだけやってしまっていいのかとも思うし、そしてそればかりというのもどうかと思う。グロを主眼・ウリにしたいわけじゃない。グロを楽しむものは断罪されなくてはならない。自己自身の意識によって。眩暈と吐き気と頭痛のお出ましだ。
 ゴーストが囁くように、書けと命じる私がいるんであるから、今さらモチーフの変更は出来ない。予定したスケジュールもあるし。グロをやるならば、その描写を楽しむものが自己嫌悪に陥るようなものを書いてしまいたい。もちろん、それを書く私自身も含めて。
 書くな、と良心のようなものが叫んでもいる。そいつはきっとグロをグロのままやる事について言っているのだろうけれど、ちょっとばかり、邪魔だ。利用できるなら利用したいものですが、ふむ。
 ああ、しかし他人が読むにはさっぱり分からん話を書いてますね。


 生贄の話を書こうと思ったのです。絶対的な強者に虐げられる、無力な弱者の話を。かなり抽象的で、私が刺激を受けたモチーフはもうちょっと違うんですがおおむね、そう。これは嗜虐性を満足させるためのものじゃない。
 今はまだ答えは未熟で。抉り出したいものが腹の底に隠れている。私は自らのハラワタをぶち撒けてでも、それを書きたい。