第4話『対外折衝』


 今回はソーマ少尉初登場の回。
 CBに対する世界の動きの一つとして、タリビアという国のCB利用が開始されさあどうなる!? というお話。戦闘はあるにはあるけど、基本は政治話ですね。地味っちゃ地味なんですが、よく言えばいぶし銀。まー対象年齢があがっているってことですけれど。


 冒頭、ニュースにて人革さんによるCB批判が流されます。セイロン島での犠牲者は148名、またでっかいもんだ。一人頭35人ほどですか。
 ……それにしてもOPにて、宇宙でキュリオスと戦っているのがフラッグに見えますが、あれってもしかしてヘリオンかリアルドだったりするんでしょうか。このへんの機体はどれもよく似ててややこしい。
 ソーマさんのほうに気が行ってて忘れかけていましたが、この話はマリナ姫とシーリンのアザディスタン勢の登場だったりします。太陽光発電が普及したという背景上「じゃあ石油輸出国はどうなっているの?」って疑問は当然出てくるものだったでしょうが、無視したり曖昧にしたりせず、こうして積極的に話しに絡ませてくるってのは、詰め込みすぎとも深みがあるともとれます。まあ紛争うんたらってネタでまず思いつくイメージで、中東ってのもありがちですが、妥当でもある。……しかし、300年も石油ってもったんですか。
 整備中の暇を受けて、リアルIRA休止について話を交わすアレルヤとロックオン。活動凍結はポーズ、すぐ復活するだろう、と早速突っ込んでいますね。
 ガンダム(刹那)と交戦したことから、直々に司令から話を訊かれるセルゲイ中佐。ガンダムに対抗できる機体はおそらく今の世界にはどこにも存在しない……。コーラがぬかしたら拳の一つも飛んできそうですが、中佐ほど経験と貫禄のある方が言うだけあって、説得力溢れています。
 名無しの司令は中佐を信頼しているので、さっそく対ガンダム部隊の設立を命じました。そしてそこにソーマがやってくるのです。「水面下で続けられていた」って台詞からすると、昔は堂々とやっていたのかな? アレルヤが脱走後は研究が終わっていたと思っていたことから、脱走後に表向き打ち切られていたってことでしょうか。超人機関については色々補足してほしい部分が多すぎですー。


 平和な公園。ホットドックを食べつつ大破壊の想像をめぐらす刹那。少年兵という過去を持つ刹那にしてみれば、この国は平和ボケそのものでしょうね。ただ、このシーンの刹那って何考えているかよく分からなかったり。戦争が起これば、こんな光景はすぐ地獄絵図になる……というのは分かるとして、あの破壊された光景を見る彼は、沙慈に声をかけられるまで何を思っていたのでしょう。
 一方、ハムのカスタムフラッグが完成しました。12Gって内蔵やばくないすか? ハムは受けて立つ気満々ですが。そしてフラッグファイターのハワードとダリルが登場し、ユニオンの対ガンダム部隊も陣容が整い始めます。ジョシュアはまだですが。
「世界警察CB」このへんのジョークがアメリカンなのか。上層部がそんなこんな言っている間に、タリビアが行動を開始しました。
 タリビアの独立宣言を聴く中佐と少尉。……この部屋、人がいっぱいいますが何の部屋なんでしょう。ブリーフィングルーム? 休憩室?


 かくして前半パートが終了し、ソレスタルビーイングの行動開始パートへ入ります。
 東京湾へダイブし、海底に隠したエクシアに乗り込む刹那。このへんの突っ込みは散々既出でしょうが、しかし、やはり、東京湾なんて汚い海で素潜りするなと言いたいっ。300年の間に掃除されたのかしら。
グラハム「いや、そうする必要があると見た」
 タリビアの行動開始にあわせ、出撃するフラッグファイター達。独特のグラハム文法は今日も健在です。しっかし、あんなに近づかないとガンダムに気づけないものなのか(軍艦)。GN粒子怖いね。
刹那「タリビアを紛争幇助国と断定。目標を駆逐する」
 今回、ティエは宇宙でお留守番(トレミーの電池)なので、出撃するガンダムは3機。よって狙うのも主要都市3つ。兄貴はCBを利用されてご立腹のようです。
ロックオン「人様のこと利用して、勝手しなさんな!」
 タリビアを助けるか、ユニオンの軍事介入を許すか。どちらをとってもソレスタルビーイングの理念は揺らぐ。しかし、それを鼻で笑うように、彼らは「喧嘩両成敗」なのであります。デカブツ@万死は宇宙だから、今ならどのガンダムに降伏しても命は助かるっすよー!
アレルヤ「しかし、これは一方的だ」
 まったくだ。狙撃機体が堂々と敵に姿晒すなよと毎回思いますが(しまいに装甲までつけるし)、アレルヤにしろ刹那にしろ、敵が的にしかなってません。まあ、一方的に敵を蹂躙できる戦力があってこその、抑止力なのでしょうけれど。戦闘に緊張感はありませんけれどね。
 例によって刹那はハムに絡まれていました。黒いカスタムフラッグはかっこいいんですが、何かのロボアニメでこんなのあったような……。テッカマン? グリフォン? まあいいか。水中へ逃げてハムをまく刹那ですが、この戦闘の解説が00Fに。せめて刹那が一撃入れていられたらなあ。


 〆のほうで登場した沙慈君の見解は、戦争や紛争を対岸の火事と見る私達の目線にそのものですね。特に興味も持って見なければ、ああいう狭い世界の見方になってしまうでしょう。
 一方、自らも内戦の火種を抱えるアザディスタンの二人は、事細かに今回の事件を分析します。タリビアの独立宣言はただのポーズ(予想の範囲内だったもな、首相。……死んだ兵士の補償とかで政権維持できるのかしら)、ソレスタルビーイングは結局アメリカの都合のいいよう利用される形になってしまいました。
 さて、次回はハレルヤ登場の第5話。しっかし、次回予告のナレーション「急げキュリオス、命朽ち果てる前に」とか「あらがえぬ重力が、ガンダムを蝕む」って、キュリオス大ピンチの回にしか聞こえませんね(笑)。