三家本礼『巨乳ドラゴン』

巨乳ドラゴン (ぶんか社コミックス)

巨乳ドラゴン (ぶんか社コミックス)

 三家本礼好き放題。バイオハザードを初めとしたゾンビ物へのオマージュとパロディ+ムチムチ巨乳ストリッパーたちの活躍を描くジェットコースターエンターティメント。ジェットコースター過ぎて終わった後には何も残らない娯楽痛快作。ミカモン好きなら概ね楽しめるかと思います。
 ある夜、黒須町*1は突如ゾンビの坩堝と化した……ストリップ・バーに務める美女達は、生き残るためゾンビに戦いを挑む! 「噛まれるとゾンビになる」お約束も顕在で、ベタというより確信犯。ナチスのコスプレストリッパーや、カトーマスクで日本刀装備のストリッパーがやたら強かったりする点は、少々ご都合主義ですが気にしては負けです(何せ女性が鉄パイプでゾンビを串刺しにして勝つシーンもあるので)。
 掲載が青年誌なので、乳首やフェラといった描写もあるので読む時はご注意を。本屋で見つからなかったら、レディコミやエロマンガのコーナーに置いてあったりするようです(笑)。
 最後のほうは尻切れトンボとされていますが、作中のジェットコースターぶりにはこのくらいの切り方がちょうどいいかなと思いました。ロックの姉御は神伸ばしても格好いいぜ。
 登場キャラも非常に濃いメンツ。露出狂の主人公、ナチコスプレSMクィーン、監獄系筋肉姉御、リスカゴスロリドレッドなどなど。カラーページは一部キャラ紹介になっており、そのノリに引き込まれれば勝ちです、一気に最後まで読みましょう。ただ、カラーページで出ているキャラが全員大活躍するってわけでもない油断ならなさがまたミカモン(ああ……メッサーラ……)。
 おまけ漫画も少しありますが、最後まで黒伊マリアはいいキャラしてましたね。

*1:同じ地名は『ゾンビ屋れい子』にも登場し、竹露や豪人が住んでいるのだが、本編では出てきません。